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エムソフト、「EmEditor」v13を正式公開。「Professional」「Free」が同一バイナリに
複数選択・同時編集に対応したほか、巨大ファイルへコマンドを最適化
(2013/6/12 12:23)
(株)エムソフトは12日、定番テキストエディター「EmEditor Professional」v13.0を正式公開した。現在、同社のWebサイトからダウンロード可能。
「EmEditor」v13では、無償版「Free」と有償版「Professional」のバイナリが統一された。インストールしてから30日間は、試用期間として「EmEditor Professional」のすべての機能が利用可能。試用期間後は、機能限定版の「EmEditor Free」として継続利用するか、プロダクトキーを購入して「Professional」へアップグレードして利用することになる。
機能面では、複数個所のテキスト選択と、その同時編集が新たにサポートされたのが注目される。
キーボードで複数個所の選択を行うには、選択操作の開始と終了時に[F8]キーを押す。マウスの場合は、[Ctrl]キーを押しながら選択操作を行えばよい。
また、検索機能と組み合わせて複数個所を選択することも可能。テキストを選択した状態で[Ctrl]+[R]キーを押せば、選択テキストで検索が行われ、カーソルの位置以降で検索にマッチする箇所がすべて選択状態になる。カーソル位置よりも前も含めた、全文を検索対象にするには、[Ctrl]+[Shift]+[A]キーが利用できる。もちろん、これらの操作はメニューで行うことも可能。マーカー機能と連携させることもできる。
テキストを複数選択した状態で入力を行えば、当該箇所が同時に編集できる。これが同時編集機能で、表記ゆれを訂正したり、ソースコードで変数の名前を一度に編集したい場合に便利。箱型選択機能と編集機能の組み合わせも改善されており、複数行にまたがって行末を箱型選択で選択し、[BackSpace]で行末を削除するといった操作も可能となった。
また、「EmEditor」と言えば巨大ファイルの扱いに長けているのが特長だが、v13ではそれにさらなる磨きがかかっている。たとえば、4GBを超える行まで扱えるようになった。内部では分割・保持されるが、保存時には正しく結合される。並び替えや重複行の削除といったコマンドも巨大ファイルに最適化され、旧バージョンに比べて3倍から7倍にまで高速化されているという。複数ファイルへの分割や、複数ファイルの結合がサポートされたのも本バージョンにおける変更点で、これも巨大ファイルに対応する。
そのほかにも、複数のファイルを開いたり保存する際にまとめて文字コードを変換する機能や、コマンドを検索して呼び出す“クイック起動”などが追加されている。
なお、v13では専用のプロダクトキーが必要。永久ライセンスをもっているユーザーや、3月13日以降にv12を購入したユーザーは、同社のカスタマーセンターでプロダクトキーが取得できる。これに該当しないユーザーであっても、一定の条件を満たしていれば7月15日まで優待価格でアップデートが行える。
ソフトウェア情報
- 「EmEditor Professional」
- 【著作権者】
- Emurasoft, Inc.
- 【対応OS】
- Windows XP/Server 2003/Vista/Server 2008/7/8/Server 2012およびXP以外の64bit版
- 【ソフト種別】
- シェアウェア 4,000円(税込み)など
- 【バージョン】
- 13.0.0(13/06/12)