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「EmEditor Professional」v14のベータ版が公開、“高速リリース”への転換を表明

ライセンスは有効期間中はメジャー・マイナーを問わず更新可能な“保守プラン”へ

「EmEditor Professional」v14 beta 1(13.9.1)

 (株)エムソフトは27日、定番テキストエディター「EmEditor Professional」の次期バージョンv14のベータ版を公開した。現在、v14 beta 1(13.9.1)を同社のWebサイトからダウンロード可能。

 同社によると、v14から開発方針が“高速リリース”へと変更されるとのこと。これまで「EmEditor」は年に1回のペースで新機能の追加を伴うメジャーバージョンアップを実施してきた。しかし、この方式では新機能の提供がメジャーバージョンアップのタイミングに限定されてしまい、ユーザーからの要望へ柔軟に応えるのが困難であったという。

 一方、“高速リリース”ではメジャーバージョンアップ・マイナーバージョンアップを問わず、そのときどきのニーズに応えた機能追加が随時行われる。本ベータ版は複数選択機能の高速化やパーセントエンコーディング(URLエンコード)への対応など、メジャーバージョンアップにしては変更点が比較的少ないが、今度はマイナーアップデートでの機能追加も期待できる。

パーセントエンコーディングされた部分へマウスカーソルを移動させると、デコードされたテキストがツールチップで表示される
[選択範囲のエンコード/デコード]メニューからパーセントエンコーディングが可能に

 この“高速リリース”の採用に伴い、年間契約の“保守プラン”が新たに導入される。これまではメジャーバージョンアップごとにライセンス(通常ライセンス)を購入するスタイルが基本となっていたが、“保守プラン”は有効期間内であればメジャーバージョンアップであっても無償でバージョンアップが可能。保守プランの購入をやめても利用中のバージョンが継続利用できるが、アップデートは行えない。

 たとえば、現在v13の通常ライセンスをもっているユーザーに対しては、v14へのアップデートと2014年12月末までの保守プランが無償で提供される。つまり、2014年12月末まではv15が出たとしても無償でアップデートが可能。それ以降のアップデートには保守プランの追加購入が必要となる。保守プランの価格は明らかにされていないが、通常ライセンスの半額で提供される予定。

 なお、永久ライセンスをもっているユーザーは保守プランの購入なしに今後もアップデートが無償で受けられるので安心してほしい。永久ライセンスの価格は12,000円(税込み)となっている(2014年からは15,000円へ値上げ)。

ソフトウェア情報

「EmEditor Professional」v14 beta 1
【著作権者】
Emurasoft, Inc.
【対応OS】
Windows XP/Server 2003/Vista/Server 2008/7/8/Server 2012およびXPを除く同64bit版
【ソフト種別】
シェアウェア 4,000円(税込み)
【バージョン】
13.9.1(13/11/27)

(柳 英俊)