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更新パッチ「KB2839229」に修正、「KINGSOFT Internet Security」との“干渉”を解消

正常に適応されているならば、ユーザーがなにか措置を講ずる必要はない

キングソフトの告知ページ

 米Microsoft Corporationは19日(現地時間、以下同)、12日に配布されたWindowsのセキュリティ更新プログラム「KB2839229」をアップデートしたことを明らかにした。ウイルス対策ソフト「KINGSOFT Internet Security」シリーズとの“干渉”問題が修正されている。

 「KB2839229」は、Windowsカーネルの脆弱性により情報漏洩が起こる問題を修正する。しかし、「KINGSOFT Internet Security 2011/2012/2013」をインストールした環境へ本更新プログラムを適用すると、Windowsの起動時にブルースクリーンエラー(BSOD)が発生し、再起動が繰り返される問題が公開当初から報告されていた。

 なお、本更新プログラムの重要度は“重要(Important)”で、自動更新の対象となっている。適用対象はWindows XP/Vista/7/8、Windows Server 2003/2008の32bit版のみで、64bit版OSは脆弱性の影響を受けないため対象外。

 「KINGSOFT Internet Security」の開発元であるキングソフトによると、同ソフトに問題や不具合は確認されておらず、BSODの発生は「KB2839229」との“干渉”が原因であるとのこと。同社では「KB2839229」の自動配布停止をMicrosoftに申し入れるとともに、“干渉”を防止するアップデートを配布する措置をとっていた。

 Microsoftによると、今回の「KB2839229」のアップデートには“検出の変更”のみが施されていると言う。この変更は軽微であるため、すでに「KB2839229」が正常に適用されたならば、ユーザー側でなにか特別な措置を講ずる必要はないとのこと。

(柳 英俊)