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Mozilla、「Firefox 23」を正式公開
混合コンテンツのブロック、ロゴの刷新、ソーシャル機能の強化などを盛り込む
(2013/8/7 13:03)
Mozillaは6日、Webブラウザー「Firefox」の最新安定版「Firefox 23」を公開した。64bit版を含むWindows XP/Server 2003/Vista/7/8に対応するフリーソフトで、現在本ソフトの公式サイトからダウンロード可能。Mac OS X/Linux向けにも、それぞれ最新版が用意されている。
「Firefox 23」では、混合コンテンツ(ミックスコンテンツ、混在したコンテンツ)が初期状態でブロックされるようになった。混合コンテンツとは、セキュリティで保護された接続 (HTTPS/SSL) とセキュリティで保護されていない接続 (HTTP) の両方を利用して取得されたコンテンツを指す。これをブロックすることで、中間者攻撃(man-in-the-middle attack)によるなりすましや盗聴の防止が期待できる。
ユーザーインターフェイス面での変更としては、ロゴがフラットなデザインへと一新されたことが目につく。検索ボックスで選択した検索エンジンが、アドレスバーなどほかの部分で検索を行った場合にも等しく適用されるようになったのも、細かいながら気の利いた変更点だ。また、“画像を自動的に読み込む”“JavaScriptを有効にする”“常にタブバーを表示する”といった項目がオプションダイアログから削除されるなど、簡素化も図られている。
さらにソーシャル関連の機能として、閲覧中のページを共有するためのボタンが追加された。ブラウザーへ追加した“Social API”対応のサービスを介して、手軽にページを共有できる。
そのほかにも、Windows Vista以降における“DXVA2”を利用したH.264デコードのサポートや、「Firefox」のメモリ利用状況を分析できる“about:memory” のインタフェース改善などが施された。
また、開発者ツールに加えられた変更も多岐にわたる。ネットワークモニターが新たに追加されたほか、Webコンソールがアップデートされており従来よりも高機能になっている。そのほかにも“input”要素で“range”属性がサポートされた。また、タッチ操作によるアクセスを改善する新しいARIAロールが導入されている。一方で、テキストを点滅させる“blink”要素のサポートが打ち切られた。
なお、今回のアップデートには脆弱性の修正も含まれているので注意。修正された脆弱性は全13件で、脆弱性の深刻度の内訳は、Mozillaの基準で4段階中最も高い“最高”が4件、2番目に高い“高”が7件、3番目に高い“中”が1件、もっとも低い“低”が1件となっている。
ソフトウェア情報
- 「Firefox」
- 【著作権者】
- contributors to the Mozilla Project
- 【対応OS】
- Windows XP/Server 2003/Vista/7/8(64bit版を含む)
- 【ソフト種別】
- フリーソフト
- 【バージョン】
- 23.0(13/08/06)