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Microsoft、“RDP 8.1”をWindows 7向けに提供。Windows 8.1環境がリモート操作可能に

本更新プログラムを適用すると「リモート デスクトップ接続」が“RDP 8.1”対応に

「リモート デスクトップ接続」v6.3.9600

 米Microsoft Corporationは12日(現地時間)、更新プログラム「KB2830477」をWindows 7 SP1/Server 2008 R2 SP1向けに公開した。本更新プログラムをインストールすると「リモート デスクトップ接続」が“RDP 8.1”対応のものへとアップデートされ、Windows 8.1/Windows Server 2012 R2環境のリモートコントロールが可能となる。

 “リモート デスクトップ プロトコル(Remote Desktop Protocol:RDP)”はリモートデスクトップ接続を行うためのプロトコルで、Windows 7 SP1には“RDP 7.1”、Windows 8には“RDP 8.0”、Windows 8.1には“RDP 8.1”がそれぞれ標準搭載されている。RDPには下位互換性があり、古いバージョンへの接続はそのままでも行えるが、新しいバージョンへの接続は“RDP”のアップデートが必要となる。

 “RDP 8.1”は“RDP 8.0”に比べてリモートセッションの再接続にかかる時間が短縮された。そのほかにも、リモート実行しているアプリケーションをローカルで動作しているかのように扱える機能“RemoteApp”の強化をはじめとするさまざまな機能改善が施されている。ただし、本更新プログラムはあくまでもクライアント機能を更新するもので、サーバー機能は“RDP 7.1”相当のままとなる。

 なお、同社はiOS/Androidに対応した“RDP 8.1”クライアントアプリを先日公開している。これを利用すれば、Windows XP以降のWindows環境をモバイル端末からリモート操作可能。

(柳 英俊)