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「Firefox 29」が正式版に、新デザイン“Australis”を採用
細部にまでこだわった美しさ、合理的なシンプルさ、カスタマイズの容易さを実現
(2014/5/7 14:12)
Mozillaは4月29日、Webブラウザー「Firefox」の最新安定版「Firefox 29」を正式公開した。64bit版を含むWindows XP/Server 2003/Vista/7/8に対応する寄付歓迎のフリーソフトで、編集部にてWindows 8.1でも動作を確認した。現在、Mozillaの公式サイトからダウンロード可能。Mac OS X/Linux向けにも、それぞれ最新版が用意されている。
「Firefox 29」では、ユーザーインターフェイスデザインが一新された。新しいデザインは“Australis”と呼ばれており、細部にまでこだわった美しさ、合理的なシンプルさ、カスタマイズの容易さの3つを目標に設計されている。
たとえば、タブは滑らかな曲線で表されるようになった。境界をもつのはアクティブなタブのみ。非アクティブなタブはフラットで、普段はタブバーに溶け込んだかのようにデザインされているが、マウスカーソルを移動させるとうっすらと浮かび上がってくる。シンプルで美しいだけでなく、これまでよりもタブのアクディブ・非アクティブが見つけやすく、合理的・実用的だ。アドオンバーを始めとする古いユーザーインターフェイスも一掃されており、全体の統一感が増した。
これに伴い、これまで画面左上にあったメインメニューは廃止。ツールバー右端へと移され、タッチ操作にも対応するパネル状のメニューになった。パネル左下の[カスタマイズ]ボタンを押せばカスタマイズモードへ移行し、ツールバーやパネルのボタンをドラッグ&ドロップで自由に追加・削除することが可能。自分好みのレイアウトが直感的に実現できる。
これらの変更は、新たに追加された“Firefox ツアー”で確認可能。初回起動時に現れるポップアップから閲覧できるほか、[ヘルプ]-[Firefox ツアー]メニューからも確認できる。
そのほかにも、設定の同期機能“Firefox Sync”の認証に“Firefox アカウント”が利用されるようになったのも注目すべき変更点。この“Firefox アカウント”は“Firefox Sync”以外にも、Mozillaが提供するサービスで利用できるようになるという。
なお、今回のアップデートには脆弱性の修正も含まれているので注意。修正された脆弱性は14件で、脆弱性の深刻度の内訳は、Mozillaの基準で4段階中最も高い“最高”が4件、2番目に高い“高”が7件、3番目に高い“中”が3件となっている。
ソフトウェア情報
- 「Firefox」Windows向け安定版
- 【著作権者】
- contributors to the Mozilla Project
- 【対応OS】
- Windows XP/Server 2003/Vista/7/8(64bit版を含む)
- 【ソフト種別】
- フリーソフト(寄付歓迎)
- 【バージョン】
- 29.0(14/04/29)