レビュー

Firefoxのタブをツリー化し、縦に並べられるようにする拡張機能「ツリー型タブ」

縦方向に画面を広く取りWebサイトを見やすくできる他、詳細なカスタマイズも可能

「ツリー型タブ」v0.14.2014051101

 「ツリー型タブ(Tree Style Tab)」(以下「ツリー型タブ」)は、「Firefox」のタブを縦方向に並べて表示する、ページ間のリンクをツリー化するなどの機能を追加する拡張機能。「Firefox」v24.0以降に対応するフリーソフトで、編集部にてWindows 8.1上の「Firefox」v29.0.1で動作を確認した。ライブラリサイト“Add-ons for Firefox”からダウンロードできる。

縦に並べられたタブはサイドバーと共存可能

 「ツリー型タブ」を有効にすると、本来「Firefox」ではアドレスバーの下へ横一列に並ぶタブを、右または左の端へ縦一列に並べることができる。タブの一覧が縦に並べられるスタイルは珍しいが、本来横に並んでいたタブが縦になることで、縦方向の表示領域を確保しやすくなる。PCの画面解像度は横長のものが中心である一方、Webサイトでは縦長のレイアウトが採用されていることが多いためだ。

デフォルトの「Firefox」で大量にタブを開くとタイトルに何が表示されているかわかりにくくなる上、一度に表示させられるタブの数も多くはない
「ツリー型タブ」で縦にタブを並べればタブの内容がわかりやすく表示される。タブバーが縦から横へ移動することで、縦に表示可能な領域が増える
ツリーによって“動物”のページから“生物”“真核生物”が開かれ、“生物”から“環境”のページが開かれたことがわかる

 また、本拡張機能を導入すると、開かれるタブをツリー化できる。Webページ内のリンクを新規タブで開いた場合、“子タブ”としてツリー化される仕組み。「Firefox」には標準でタブグループ機能が実装されているが、「ツリー型タブ」が備えるツリー機能を用い、ツリーを展開したり折りたたむことで簡潔に複数のタブをまとめて扱える。ツリー単位での再読み込みやブックマークといった機能も重宝するだろう。

ツリー単位でのブックマークも可能。指定されたタブ以下の、子となっているタブが一括でブックマークされる
ツリーの挙動は細かく設定でき、新規のツリーができた時に他のツリーをたたませることでタブの一覧を見やすく保つこともできる

 そのほか、各機能が豊富な設定項目を持つことも特徴。それぞれの機能のちょっとした挙動に至るまで細かく設定できるため、好みのスタイルにカスタマイズすることが容易である。また、タブ操作に関するショートカットの多くが「Firefox」の標準に準拠しており、違和感なく利用できるのもうれしい点だ。

タブの形状は作者によるデザインから選べる他、「Firefox」のテーマに合わせることも可能
マウスカーソルの位置によってタブ一覧の表示・表示を切り替えるなど、表示方法を細かく設定できる。タブレットなど画面解像度が低めの端末では特に有効だろう

ソフトウェア情報

「ツリー型タブ (Tree Style Tab)」
【著作権者】
Piro 氏
【対応OS】
(編集部にてWindows 8.1で動作確認)
【ソフト種別】
フリーソフト
【バージョン】
0.14.2014051101(14/05/10)

(市川 祐吉)