レビュー
「Firefox 28」以前のデザインを再現できる拡張機能「Classic Theme Restorer」
角丸になったタブや廃止されたアプリケーションボタン・アドオンバーを元の姿に
(2014/5/13 14:53)
「Classic Theme Restorer(Customize Australis)」は、「Firefox」のデザインをカスタマイズして、「Firefox 28」以前のデザインを再現できる拡張機能。寄付歓迎で無償公開されており、編集部にてWindows 8.1上の「Firefox」v29.0.1で動作を確認した。“Add-ons for Firefox”からダウンロードできる。
「Firefox 29」では“Australis”と呼ばれる新しいデザインが採用されており、メニューやタブのデザインが大きく変化している。しかし、このデザインにどうしても慣れないという人も少なくないのではないだろうか。そんな人には「Classic Theme Restorer」をお勧めしたい。インストールするだけでタブのデザインを角丸から四角へ戻し、“Australis”で廃止されたアプリケーションボタンとアドオンバーを復活させ、「Firefox 28」以前の雰囲気を取り戻すことができる。
また、本拡張機能にはさまざまなオプションが用意されており、タブのデザインだけ元に戻したり、アドオンバーだけを復活させたりと、気になる部分のみをカスタマイズして旧デザインへ戻すことも可能。“当面ないと困る機能だけ復活させて、少しずつ新しいデザインに馴染んでいきたい”というユーザーにもお勧めできる。
たとえば、タブのデザインは本拡張機能の設定ダイアログの[Main]タブにある“Tabs”欄でカスタマイズする。“Australis”で採用されている“Curved tabs”や、馴染み深い従来の“Squared tabs”だけでなく、両者を折衷したタブデザインを選択することも可能。タイトルバーとタブバーを分離したり、タブをツールバーの下へ配置することもできる。
一方、「Firefox 28」まで画面左上にあったアプリケーションボタンは、[Main]タブにある“Application button”欄でカスタマイズが可能。アプリケーションボタンをアイコンのみやテキストのみの表示に変えたり、色をカスタマイズできるほか、アプリケーションボタンをツールバーに格納することもできる。ツールバーに格納した場合は、アイコンを別のものに変更することも可能だ。
「Classic Theme Restorer」で用意されているオプションは非常に多岐にわたる上、すべて英語表記となっている。そのため多少ハードルが高く感じられるかもしれないが、変更するとその結果がユーザーインターフェイスにリアルタイムで反映されるオプションも少なくないので、実際にON/OFFしながら試してみるのが手っ取り早いだろう。
そのほかにも、アドレスバーの外へ配置されたブックマークボタンを再びアドレスバーの中へ戻したり、タブの色をカスタマイズしたりといった、ユーザーインターフェイスの細かな挙動を変更することもできる。“Australis”に不満を感じないユーザーにとっても魅力的で、役に立つ機能が少なくない。
ソフトウェア情報
- 「Classic Theme Restorer (Customize Australis) 」
- 【著作権者】
- Aris 氏
- 【対応OS】
- (編集部にてWindows 8.1で動作確認)
- 【ソフト種別】
- フリーソフト(寄付歓迎)
- 【バージョン】
- 1.1.8(14/04/04)