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ネットワークプロトコルアナライザー「Wireshark」に脆弱性。修正済みのv1.10.8が公開

旧安定版v1.8系統の最新版1.8.15も同日公開。本バージョンが最後のリリース

「Wireshark」v1.10.8

 Wireshark Foundationは12日、オープンソースで開発されているクロスプラットフォーム対応のパケット取得・プロトコル解析ソフト「Wireshark」の最新版v1.10.8を公開した。現在、Windows/Mac OS X向けのインストーラーとソースコードが本ソフトの公式サイトや窓の杜ライブラリから無償でダウンロード可能。

 今回のアップデートでは、これまでに発見された不具合の修正やプロトコルのアップデートに加え、1件の脆弱性(CVE-2014-4020)が修正された。本脆弱性は「Wireshark」v1.10.0からv1.10.7までのバージョンに影響し、旧安定版であるv1.8系統には影響しない。

 なお、v1.8系統の最新版となるv1.8.15も同日公開されている。v1.8系統は6月21日をもってサポートが終了するため、本バージョンが最後のリリースになる見込み。Wireshark Foundationはv1.10系統やこれからリリースされる予定のv1.12系統といった新しい安定版へ移行することを強く推奨している。

ソフトウェア情報

「Wireshark」Windows向け安定版
【著作権者】
Gerald Combs and contributors
【対応OS】
64bit版を含むWindows XP/Server 2003/Vista/Home Server/Server 2008/Server 2008 R2/7/Server 2012/Home Server 2011(編集部にてWindows 8.1で動作確認)
【ソフト種別】
フリーソフト
【バージョン】
1.10.8(14/06/12)

(柳 英俊)