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ペガシス、8K動画にも対応する「TMPGEnc Video Mastering Works 6」体験版を公開

H.265形式での8K出力やXAVC S形式での出力に対応、“NVENC”によるエンコードも

「TMPGEnc Video Mastering Works 6」v6.0.0.8 体験版

 (株)ペガシスは15日、定番ビデオエンコーダーソフト“TMPGEnc Video Mastering Works”シリーズの最新版「TMPGEnc Video Mastering Works 6」の体験版を公開した。64bit版のWindows 7/8/8.1に対応し、現在同社のWebサイトや窓の杜ライブラリからダウンロードできる。

 「TMPGEnc Video Mastering Works 6」は、MPG/AVI/WMVといった各種形式の動画ファイルを、iPhone/PSPといった携帯端末向けのMP4ファイルなど、ほかの形式の動画ファイルにエンコードしたり映像のカットや分割といった編集を行えるソフト。

 最新版では、8K解像度を見据えたH.265/HEVC形式の動画ファイルの入出力に対応している。エンコーダーには“x265”を採用し、出力コンテナにはMPEG-TS/MP4/MKV形式が選択可能。また、XAVC S形式の出力や、Webサイトでの利用に適したWebM/Ogg Theora形式の動画とOgg Vorbis形式の音声での出力などに対応、より幅広い動画フォーマットに対応する。

 さらに、NVIDIAのグラフィックカードのうち“Kepler”コアを採用している環境では、新世代高速ハードウェアエンコーダー“NVENC”でのH.264/AVC出力が利用可能となっており、従来の“CUDA”によるエンコードと比べ速度・画質が向上したとのこと。

 編集機能としてはフィルター機能が更に充実し、長時間かけて撮影された映像を早回しで表現する“タイムラプス”、指定した範囲の色を透明化することで別の動画との合成が容易になる“クロマキー”などのフィルターが追加された。そのほか、プレビュー映像の無段階な拡大・縮小が可能になる、音声をマイクからリアルタイムでタイムラインに追加可能になるなどの機能追加が行われている。

 なお、本バージョンは64bitネイティブアプリケーションとなり、32bit版OSには対応しない。また、従来対応していたWindows XPやVistaは動作環境から外れた。そのほか、CUDAエンコード機能やビデオCD向け出力テンプレートなど、いくつかの機能が削除されている。

 体験版は30日間試用でき、ライセンス取得画面が起動のたびに表示される。また、入力された映像ファイルからCMの部分を抽出することができる“TMPGEnc Movie Plug-in Commercial Candidates Detector for TVMW6”体験版が同梱されている。製品版は、ダウンロード版が19日発売予定で、価格は12,200円(税抜き)、パッケージ版はオープンプライスで15年2月発売予定。

ソフトウェア情報

「TMPGEnc Video Mastering Works 6」
【著作権者】
(株)ペガシス
【対応OS】
64bit版のWindows 7/8/8.1
【ソフト種別】
体験版
【バージョン】
6.0.0.8(14/12/15)

(市川 祐吉)