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CSVなどの編集がより強化された「EmEditor」v14.9.0
本バージョンよりWindows XPでは動作しなくなる。4月1日からの価格改定も告知
(2015/3/4 17:59)
(株)エムソフトは4日、定番テキストエディター「EmEditor Professional」v14.9.0を公開した。また同日、旧バージョンから更新を行うと起動に失敗する不具合を修正したv14.9.1が公開されている。現在、同社のWebサイトや窓の杜ライブラリからダウンロード可能。
v14.9.0における主な変更点は、CSV文書などの編集機能がより強化されたこと。たとえば、[CSV/並び替え]ツールバーへ追加された[重複行の削除/ブックマーク(高度)]ダイアログに、[ブックマーク]ボタンが追加された。このボタンを押すと、検索条件に合致する重複行を削除するのではなく、ブックマークして強調表示させることが可能。
また、[表示]メニューの中にある“巨大ファイル コントローラー”機能で、ファイル内の特定部分を別途保存することが可能になった。同機能のペイン内に[開いた部分を保存]ボタンが追加され、同機能で指定されて開かれた部分だけを別名で保存できる。
さらに、CSV文書のセル内に埋め込まれた改行コードを検索可能になった。検索や置換を行う際のダイアログの中にある[検索する文字列]入力欄の右側にある[>]ボタン内のメニューに[CSVの埋め込み改行コードのみを検索する]項目が追加された。さらに、検索ツールバー内にも[CSVの埋め込み改行コードのみを検索]ボタンが追加された。
加えて、プラグインの管理機能が強化され、任意のフォルダーからプラグインを読み込めるようになった。“プラグインの設定”ダイアログに加わった[追加]ボタンからプラグインを読み込めるほか、[削除]ボタンで削除することも可能。この強化に伴い新しいプラグインを自動検出しなくなったほか、“フォルダー”テキストボックスが廃止された。
そのほかにもマクロ機能の拡張、新規プラグインAPIの追加といった機能改善や不具合の修正が施されている。
なお、v14.9.0からはVista以降のOSへ最適化が行われた結果、XP上では動作しなくなった。XPユーザーは32bit版のv14.8.1を利用して欲しいとのこと。
「EmEditor Professional」は価格4,000円のシェアウェア。購入時から1年以内は無償バージョンアップが提供されるが、それ以降のバージョンアップには年額2,000円の“保守プラン”の購入が必要となる。また、アップデートの提供期間に制限のない“永久ライセンス”も15,000円で提供されている。
また同日、「EmEditor Professional」が来月1日より値上げされる旨が発表された。最近の円安ドル高により生じる支払額の差異を是正するためという。値上げ後は1ライセンスは4,800円、“保守プラン”は年額2,400円、“永久ライセンス”は18,000円となる。31日までは現在の価格で購入可能なほか、米国ドルでの支払い価格は従来通り。
ソフトウェア情報
- 「EmEditor Professional」
- 【著作権者】
- Emurasoft, Inc.
- 【対応OS】
- 64bit版を含むVista/Server 2008/7/8/Server 2012/8.1
- 【ソフト種別】
- シェアウェア (通常ライセンスは4,000円(税抜き)、永久ライセンスは15,000円(税抜き)、30日間の試用期間後は個人利用に限り機能制限のある無償版「EmEditor Free」として使用可能)
- 【バージョン】
- 14.9.1(15/03/04)