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エムソフト、「EmEditor Professional」の最新版v15.0.0を公開
ワークスペースを複数管理に対応。強化されたフィルターでCSVデータの扱いが容易に
(2015/4/7 15:26)
(株)エムソフトは7日、定番テキストエディター「EmEditor Professional」の最新版v15.0.0を公開した。本バージョンでは複数のワークスペースが扱えるようになったほか、フィルター機能が強化されてCSVデータを扱う際の利便性が大幅に向上している。
“ワークスペース”は、開いているファイルやブックマーク、アンドゥ・リドゥのための編集履歴をひとまとめに保存しておく機能。「EmEditor」には自動でワークスペースを保存する機能が備わっており、ドキュメントを保存せずに作業を中断しても、次回起動時にワークスペースを復元し、その作業の続きが行えるようになっている。
本バージョンでは、このワークスペースを複数管理できるようになった。[ファイル]メニューへ新たに設けられたサブメニュー[ワークスペース]から、現在のワークスペースを保存したり、保存済みのワークスペースを開くことができる。複数のドキュメントにまたがる作業をまるごと保存し、他の作業へ移るといった使い方が可能だ。
さらに、強化されたCSV編集機能と“高度なフィルター”機能により、データファイルのソートや検索が容易になった。検索範囲を文字数で指定できるようになったほか、複数の条件を指定した際に、従来の“論理積(AND:かつ)”だけでなく、“論理和(OR:または)”が利用できるようになり、これまで以上に柔軟なフィルタリング条件を設定することが可能。巨大ファイルを開いた場合のフィルターの動作も高速化され、大量のデータもサクサク扱える。
加えて、[フィルター]ツールバーに[すべてブックマーク]ボタンと[すべて抽出]ボタンが追加され、フィルタリング条件に合致する行をワンボタンでブックマークしたり、抽出できるようになっている。
そのほかにも、メッセージボックスの表記をわかりやすく改善。たとえば、“はい”と“いいえ”という表記を“保存する”と“保存しない”に改めるなど、そのコマンドにより何が行われるかが明確になった。
また、[ファイルから検索]と[ファイルから置換]コマンドで、複数のフォルダーを縦線で区切って、最大10,000文字までを指定できるようになったほか、2重引用符で囲まれたパスも指定できるようになるなどの強化が盛り込まれた。加えて、「EmEditor Free」でも[ファイルから検索]と[ファイルから置換]コマンドを利用できるようになっている。
さらに、まだ開いていないファイルに対して[現在の文書を複数ファイルに分割]コマンドを利用することで、248GBを超える巨大ファイルを複数ファイルに分割できるようになるなどの改善も施されている。
「EmEditor Professional」は、64bit版を含むVista/Server 2008/7/8/Server 2012/8.1に対応する4,800円のシェアウェア。購入時から1年以内は無償バージョンアップが提供されるが、以降のバージョンアップには年額2,400円の“保守プラン”の購入が必要。また、アップデートの提供期間に制限のない“永久ライセンス”も15,600円で提供されている。
ソフトウェア情報
- 「EmEditor Professional」
- 【著作権者】
- Emurasoft, Inc.
- 【対応OS】
- 64bit版を含むVista/Server 2008/7/8/Server 2012/8.1
- 【ソフト種別】
- シェアウェア (通常ライセンスは4,800円(税抜き)、永久ライセンスは15,600円(税抜き)、30日間の試用期間後は個人利用に限り機能制限のある無償版「EmEditor Free」として使用可能)
- 【バージョン】
- 15.0.0(15/04/07)