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“将棋電王戦FINAL”出場の将棋ソフト「Apery」のソースコードが公開

「将棋所」などの“USI”エンジン対応GUIソフトで利用できるバイナリも

「Apery」

 “将棋電王戦FINAL”に出場したコンピューター将棋ソフト「Apery」のソースコードが、16日に公開された。現在、“GitHub”のプロジェクトページからダウンロード可能。ライセンスは“GNU GPLv3”またはそれ以降となっている。

 「Apery」は、平岡拓也氏・杉田歩氏・山本修平氏のチームによって開発されたコンピュータ将棋ソフト。2014年に開催された“第24回世界コンピュータ将棋選手権”では見事優勝を飾っており、プロ棋士と将棋ソフトが団体戦を行う“将棋電王戦FINAL”では先鋒を務めた(結果は残念ながら敗北)。

 “GitHub”のプロジェクトページでは、ソースコードと“将棋電王戦FINAL”での思考ログに加え、数種類のコンパイル済みバイナリが公開されており、「将棋所」などの“USI”エンジンに対応したGUIソフトがあれば動作させることが可能。ただし、64bit OSで実行する必要があるほか、“電王戦FINAL”で利用されたバージョンは18GB程度の空きメモリが必要となるので注意。600MB程度の空きメモリで動作するように設定を変更したバージョンも用意されており、一般的な環境ではそちらの利用が推奨されている。

(樽井 秀人)