“第3回 将棋電王トーナメント”で活躍した「大樹の枝」「tanuki-」のバイナリが公開

　21日から23日にかけて開催された“第3回 将棋電王トーナメント”で活躍した将棋エンジン「大樹の枝」（「Apery」の別名）と「tanuki-」の実行ファイルが、24日に公開された。「大樹の枝」は“GitHub”でソースコードも公開されている。

　「大樹の枝」は、コンピュータ将棋ソフトとして有名な「Apery」の“第3回 将棋電王トーナメント”出場版。出場にあたり、命名権オークションで「大樹の枝」と名付けられた。予選リーグでは5位、決勝トーナメントでは惜しくも「Ponanza」に破れたものの、「超やねうら王」との決戦を制して見事3位を獲得している。

　一方、「tanuki-」は「Apery」から派生した将棋エンジン。“第3回 将棋電王トーナメント”では予選リーグを「Ponanza」「技巧」に次ぐ3位で突破。決勝トーナメントでは「超やねうら王」の奇策に破れるなどして振るわず、入賞を逃してしまったが、安定した強さを見せた。

　「大樹の枝」と「tanuki-」はどちらも通信プロトコル“USI（Universal Shogi Interface）”に対応しており、「将棋所」などの“USI”対応のGUIソフトで動かすことが可能。ただし、動作には64bit環境が必要。とくに「tanuki-」は“Haswell”マイクロアーキテクチャ以降のIntel製CPUでないと動作しないとのことなので注意したい。