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Microsoft、「.NET Framework 4.6」のリリース候補版を公開

「.NET Core」はLinux/Macでも利用可能に

 米Microsoft Corporationは4月29日(現地時間)、アプリケーション実行環境「.NET Framework 4.6」のリリース候補(RC)版を公開した。現在、同社のダウンロードセンターから無償でダウンロード可能。

 「.NET Framework 4.6」は「.NET Framework 4」系統の後継バージョン。既存の「.NET Framework 4」系統をインプレース(置き換え)更新する一方で、「.NET Framework 3.5 SP1」およびそれ以前のバージョンとは並行して動作する。対応OSはWindows Vista以降。

 機能面では基本クラスライブラリの拡張や、64bit版JITコンパイラーの追加などが行われた。また、WPFにおいても安定性やパフォーマンスの向上が図られたほか、開発者向けの新しいツールも多数提供されている。

 さらに、Windows フォームでは高解像度デバイスへの対応が強化され、DPI設定に応じてコントロールのサイズを自動でリサイズする機能が既定で有効化された。「ASP.NET 4.5」の後継版である「ASP.NET 4.6」では、HTTP/2サポートの追加などが行われている。

 なお、オープンソースで開発されている「.NET Core」では、Linux/Macで動作する早期プレビューが公開されている。

 「.NET Core」は「.NET Framework」のサブセットで、モジュール化を進めることでモバイルやクラウドにおけるクロスプラットフォーム性を高めたもの。「ASP.NET」の次世代バージョン「ASP.NET 5」や、.NET言語のコードをネイティブコンパイルすることで、さまざまな環境でランタイムなしでの高速な動作を実現する「.NET Native」などの基盤となる。

ソフトウェア情報

「Microsoft .NET Framework」
【著作権者】
Microsoft Corporation
【対応OS】
Windows Vista/Server 2008/7/Server 2008 R2/8/Server 2012/8.1/Server 2012 R2
【ソフト種別】
フリーソフト
【バージョン】
4.6 RC(15/04/29)

(樽井 秀人)