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通信経路を秘匿するブラウザー「Tor Browser」v4.5、メニューで接続経路を表示可能に
セキュリティレベルをスライダーで簡単に調整できる“Security Slider”も
(2015/5/8 17:06)
接続経路の匿名化を実現する技術“Tor”が組み込まれた「Firefox」ベースのWebブラウザー「Tor Browser」の最新版v4.5が、4月27日に公開された。Windows/Mac/Linuxに対応する寄付歓迎のフリーソフトで、“Tor”の開発元である“Tor Project”のWebサイトからダウンロードできる。
今回のアップデートでは、セットアップ時に「Tor Browser」のショートカットを追加するオプションが追加され、スタートメニューやデスクトップから簡単に「Tor Browser」を起動できるようになった。
また、[Tor]メニューで“Tor”の接続経路が表示されるようになった。通信の途中にどの国やサーバーを介しているのかが一目でわかるようになる。さらにプライバシーとセキュリティの設定を行うダイアログが簡素化され、スライダーでセキュリティレベルを調整できるようになった(初期値は最低の“Low”)。セキュリティレベルを上げると、脆弱性の悪用につながりやすい機能やコンテンツがブロックされる。利便性は犠牲になるが、より安全に運用したいユーザーには便利だろう。
そのほかにも、複数のWebサイトをまたがった行動追跡を困難にする“first party isolation”の実装改善や、デフォルトの検索プロバイダーを“Disconnect”へ変更するなどの改善が加えられている。
ソフトウェア情報
- 「Tor Browser」Windows版
- 【著作権者】
- Tor Project, Inc
- 【対応OS】
- Windows XP/Vista/7/8(編集部にてWindows 8.1で動作確認)
- 【ソフト種別】
- フリーソフト(寄付歓迎)
- 【バージョン】
- 4.5(15/04/27)