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“Pocket”を統合、“リーダービュー”機能を追加した「Firefox」安定版v38.0.5

描画関連の不具合も修正

「Firefox」v38.0.5

 Mozillaは2日、Webブラウザー「Firefox」の最新安定版v38.0.5を公開した。本バージョンでは、“Pocket(旧称:Read It Later)”が「Firefox」本体に統合され、専用の[Pocket]ボタンから手軽に利用できるようになっている。

 “Pocket”は、閲覧中のコンテンツを“あとで読む”ためにストックしておけるサービス。スマートフォンやタブレット、電子書籍リーダー向けのクライアントアプリと組み合わせれば、いつでもどこでもストックした記事を読み返すことができる。

 “Pocket”を利用するためには、アカウントが必要。“Pocket”のアカウントをもっていない場合は、“Firefox Sync”のアカウントでログインして作成できる。[Pocket]ボタンを押すと閲覧中のページが“Pocket”に保存され、ポップアップで通知される。このポップアップでは、ストックしたページにタグをつけたり、“Pocket”から削除したりすることが可能だ。

“Pocket”を統合

 さらに、“Firefox Hello”でアクティブなタブを共有する機能や、“リーダービュー”機能が追加された。“リーダービュー”は、記事のヘッダーやサイドバーなどを取り払って本文だけを表示する機能で、“リーダービュー”左端にある[書体コントロール]ボタンを押せば、背景色やフォントを自分好みにカスタマイズすることもできる。アドレスバーに[リーダービュー]アイコンが表示される場合のみ利用可能で、アイコンを押せば“リーダービュー”へ遷移することができる。

“リーダービュー”

 そのほか、タブ切り替えの際に描画が止まる問題や、ビルトインVGAを利用したWindows 7環境におけるグラフィックスパフォーマンスの問題が修正された。

 「Firefox」はWindows XP/Server 2003/Vista/7/8および64bit版のVista/7に対応する寄付歓迎のフリーソフトで、編集部にてWindows 8.1でも動作を確認した。現在、Mozillaの公式サイトや窓の杜ライブラリからダウンロード可能。Mac OS X/Linux向けにも、それぞれ最新版が用意されている。なお、次期メジャーバージョンの「Firefox 39」は6月30日のリリースが予定されている。

ソフトウェア情報

「Firefox」Windows向け安定版
【著作権者】
contributors to the Mozilla Project
【対応OS】
Windows XP/Server 2003/Vista/7/8および64bit版のVista/7
【ソフト種別】
フリーソフト(寄付歓迎)
【バージョン】
38.0.5(15/06/02)

(樽井 秀人)