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Mozilla、「Firefox 39」を正式公開

“Firefox Hello”のURL共有機能やスキントーン絵文字対応を追加。13件の脆弱性修正

「Firefox」v39.0

 Mozillaは6月30日、Webブラウザー「Firefox」の最新安定版となるv39.0を公開した。Windows XP/Server 2003/Vista/7/8および64bit版のVista/7に対応する寄付歓迎のフリーソフトで、編集部にてWindows 8.1でも動作を確認した。現在、Mozillaの公式サイトや窓の杜ライブラリからダウンロード可能。Mac OS X/Linux向けにも、それぞれ最新版が用意されている。

 「Firefox 39」では、リアルタイムコミュニケーション機能“Firefox Hello”にURLの共有機能が追加された。この機能を利用すると、“Facebook”や“Twitter”といったSNSを通じて“Firefox Hello”の会話リンクを共有し、より簡単に通話を始められるようになる。

 さらに、“Unicode 8.0”で追加された“スキントーン絵文字(skin tone emoji)”がサポートされた。スキントーン絵文字とは、色を指定する符号を追加することで顔文字の色を指定できるようにするもので、肌の色の多様性に対応できる。また、Webコンテンツのアクセシビリティを向上させるための規格“ARIA 1.1”への対応も拡充された。

 一方、セキュリティ面では「Firefox 34」以降無効化されていた“SSL 3.0”のサポートが完全に削除された。“SSL 3.0”はもはや安全なプロトコルとは言えないため、“TLS 1.2”の利用が推奨されている。また、本バージョンでは13件の脆弱性が修正されているので注意。深刻度の内訳はMozillaの基準で4段階中最も高い“最高”が4件、2番目に高い“高”が2件、3番目に高い“中”が6件、最低の“低”が1件となっている。

ソフトウェア情報

「Firefox」Windows向け安定版
【著作権者】
contributors to the Mozilla Project
【対応OS】
Windows XP/Server 2003/Vista/7/8および64bit版のVista/7
【ソフト種別】
フリーソフト(寄付歓迎)
【バージョン】
39.0(15/06/30)

(樽井 秀人)