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Windows 10との互換性を向上。CSV機能を強化した「EmEditor Professional」v15.2.0

仮想デスクトップをまたいで表示されているウィンドウの“並べて表示”などをサポート

「EmEditor Professional」v15.2.0

 (株)エムソフトは31日、定番テキストエディター「EmEditor Professional」の最新版v15.2.0を公開した。今回のアップデートでは、Windows 10との互換性向上やCSV編集機能の強化が施されている。

 Windows 10の目玉機能の一つに仮想デスクトップ機能があるが、「EmEditor」の旧バージョンはこれに対応しておらず、複数のウィンドウを異なる仮想デスクトップで開いている場合に“並べて表示する”機能が機能しない場合があった。本バージョンではこれが改善されており、ウィンドウを現在利用している仮想デスクトップで並べて表示できるようになっている。

 また、“Internet Explorer でソース表示”機能が「Microsoft Edge」と競合する恐れがあることが判明したため、「EmEditor」がWindows 10で実行されている場合はこれを検知して警告ダイアログを表示するようになった。

 一方、CSV機能では列を選択してドラッグ&ドロップで並べ替えたりコピーできるようになったほか、不正な二重引用符を検出する機能が追加された。また、列を選択して“選択範囲のみのすべて置換”、“箱型選択の削除”、“すべて置換の後の元に戻す”などの処理を行った場合のパフォーマンスが大幅に向上しているという。

Windows 10との互換性を向上させるための修正や機能追加が行われる
CSV機能では、列を選択してドラッグ&ドロップで並べ替えることが可能に

 そのほかにも、オンラインヘルプをWebブラウザーで表示する機能が追加。従来のようにローカルヘルプを参照することも可能だが、インストーラーには同梱されなくなり、必要に応じて追加インストールできるようになっている。

オンラインヘルプをWebブラウザーで表示する機能が追加。ローカルヘルプも追加でダウンロードして参照できる

 「EmEditor Professional」は、64bit版を含むWindows Vista/Server 2008/7/8/Server 2012/8.1/10に対応する4,800円のシェアウェア。購入時から1年以内は無償バージョンアップが提供されるが、以降のバージョンアップには年額2,400円の“保守プラン”の購入が必要。また、アップデートの提供期間に制限のない“永久ライセンス”も18,000円で提供されている。

ソフトウェア情報

「EmEditor Professional」
【著作権者】
Emurasoft, Inc.
【対応OS】
64bit版を含むWindows Vista/Server 2008/7/8/Server 2012/8.1/10
【ソフト種別】
シェアウェア(通常ライセンスは4,800円、永久ライセンスは18,000円、30日間の試用期間後は個人利用に限り機能制限のある無償版「EmEditor Free」として使用可能)
【バージョン】
15.2.0(15/07/31)

(樽井 秀人)