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「Windows 10」の正式リリース以降初めての“Insider Preview”Build 10525が公開
配色変更をサポート。新しいメモリ管理メカニズムも導入
(2015/8/20 00:00)
米Microsoft Corporationは18日(現地時間)、「Windows 10」の最新プレビュービルド「Windows 10 Insider Preview」Build 10525を公開した。すでに「Windows 10 Insider Preview」を利用している場合は、“Windows Update”を介してアップデートすることが可能。“Fast”リングの参加ユーザーに対しては、すでにアップデートの配布が始まっている。
「Windows 10」の“Insider Preview Build”の提供は、デバイスのサポート期間が終了するまで、常に新しい機能と改善を盛り込んだ“新鮮”なWindowsをユーザーに届け続けるという“Windows as a Service”戦略の一環。新しいバージョンの「Windows 10」は“Windows Insider Program”参加ユーザーにプレビュービルドとして提供され、テストとフィードバックを受けたのち、一般のユーザーへ“Windows Update”経由で提供される。
“Windows Insider Program”に参加せず、一般の「Windows 10」を利用している場合であっても、[設定]-[更新とセキュリティ]画面にある“詳細オプション”欄で“Insider ビルドの入手”の手続きを行えば、“Insider Preview Build”を試すことができる。
「Windows 10」の正式リリース以降初めてのプレビュービルドとなるBuild 10525では、フィードバックで要望の多かった配色の変更機能に改善が加えられた。本ビルドでは“スタート”や“アクションセンター”、タスクバーに加え、アクティブウィンドウのタイトルバーの色まで変更できるようになっており、どのウィンドウが選択されているのかが分かりやすくなっている。この機能は初期状態で無効化されており、[Settings]-[Personalization]-[Colors]画面で有効化することが可能。
また、本ビルドではメモリ管理も改善されている。この新しいメモリ管理メカニズムは“compression store”と呼ばれており、物理メモリが不足した場合に、メモリの内容をディスクへ退避させるのではなく、データを圧縮することで空き領域を確保する。
これにより、それぞれのプロセスが利用する物理メモリを削減することが可能(ただし、タスクマネージャーからみた見かけ上のメモリの使用量は逆に増える)。従来より多くのアプリケーションを物理メモリ上に保持できるほか、ディスクへメモリ内容を退避・復帰させる際に生じるオーバーヘッドを減らすことができるので、システム全体のレスポンスも向上する。
なお、本ビルドにはモバイルホットスポット機能(モバイルインターネット回線の共有、テザリング)が動作しないなどの既知の問題があるので注意。また、オプションの言語パックはまだ用意されていないが、今週後半には利用できるようになるという。