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日本語版の“Cortana”に対応した「Windows 10 Insider Preview」Build 10532が公開

右クリックメニューのデザインや「Windows フィードバック」アプリも改善

「Windows 10 Insider Preview」Build 10532

 米Microsoft Corporationは27日(現地時間)、Windows 10のプレビュー版「Windows 10 Insider Preview」Build 10532を公開した。“Fast”リングの参加ユーザーに対しては、すでに“Windows Update”を介したアップデートの配布が始まっている。

 Build 10532では、待望の音声アシスタント機能“Cortana”が日本とオーストラリアで提供される。日本語版の“Cortana”は完成版ではないようで、現在のところ利用できる機能に限りがあるが、ユーザーが利用すれば利用するほど、フィードバックが集まれば集まるほど成長するとのことなので、ぜひいろいろな言葉を投げかけてみよう。

 また、右クリックメニューのデザインが改善され、他のユーザーインターフェイスともマッチするモダンな見栄えになっているという。“Surface Pro 3”で新旧ビルドを比較してみたところ、新ビルドではメニュー項目の余白が大きくなっており、タッチによる操作が容易になっていることが実感できた。

Build 10525の右クリックメニュー
Build 10532の右クリックメニュー
「Windows フィードバック」アプリにフィードバックの共有機能が追加

 さらに、標準搭載されている「Windows フィードバック」アプリでは、それぞれのフィードバックへの固定リンクを共有する機能が搭載された。SNSなどへの投稿に利用することが可能で、Windows 10に関する議論の活発化が期待できる。また、「Windows フィードバック」アプリはWindows 10プラットフォーム共通で利用できるユニバーサル Windows プラットフォーム(UWP)アプリになっており、このフィードバックの共有機能はモバイル版Windows 10の次期ビルドでも利用可能になるという。

 なお、本ビルドでは生体認証機能“Windows Hello”が一部デバイスで利用できないので注意。また、Build 10525で64bit版の「Google Chrome」が起動時にクラッシュする問題が報告されている(32bit版は問題なし)が、この問題はGoogleも認識しており、64bitのCanary版「Google Chrome」は正常に動作するという。

(樽井 秀人)