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Adobe、「Adobe Flash Player 20」「Adobe AIR 20」のベータ版を“Adobe Labs”で公開

ハードウェア支援の利用が簡単に切り替え可能に。PPAPI版ではベクター印刷をサポート

「Adobe Flash Player 20」

 米Adobe Systems Incorporatedは5日(現地時間)、「Adobe Flash Player 20」および「Adobe AIR 20」のベータ版を公開した(コードネーム:Rankin)。現在、同社のラボサイト“Adobe Labs”から無償でダウンロードできる。

 「Adobe Flash Player 20」では、ビデオ再生や“Stage3D”コンテンツのレンダリングでハードウェアアクセラレーションを利用するかどうかを右クリックメニューから簡単に切り替えられるようになる。GPUドライバーの不具合などでレンダリングがうまくいかない場合などに役立つだろう。ただし、本機能が利用できるのはWindows 10の「Microsoft Edge」やWindows 8の「Internet Explorer」などの環境に限られるようだ。

 また、PPAPI版プラグインでベクター印刷がサポートされたのも大きな変更点。「Adobe Flash Player 19」まではNPAPI版プラグインでしかベクター印刷がサポートされておらず、PPAPI版プラグインではビットマップ印刷を利用するほかなかったが、「Adobe Flash Player 20」ではPPAPI版・NPAPI版を問わず高品質な印刷が利用できるようになる。

 そのほかにも、「Adobe AIR 20」では「Android TV」が新たにサポートされた。その一方で、「Android SDK」を最新版へとアップデートした関係で、「Android OS 4.0」以前の環境がサポートされなくなる。また、Windows/Mac版の「Adobe AIR」ランタイムはこれまで32bit版のみが提供されてきたが、これがMac版に限り64bit化されるという。

ソフトウェア情報

「Adobe Flash Player」Windows版向けベータ版
【著作権者】
Adobe Systems Incorporated
【対応OS】
64bit版を含むWindows XP/Vista/7/8/8.1/10
【ソフト種別】
フリーソフト
【バージョン】
20.0.0.195 Beta(15/11/05)
「Adobe AIR」Windows版向けベータ版
【著作権者】
Adobe Systems Incorporated
【対応OS】
Windows Server 2008/7/8/10
【ソフト種別】
フリーソフト
【バージョン】
20.0.0.178 Beta(15/11/05)

(樽井 秀人)