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脆弱性緩和ツール「Malwarebytes Anti-Exploit」v1.08、フィンガープリント検出に対応

「Microsoft Edge」「LibreOffice」が新たに保護対象に

「Malwarebytes Anti-Exploit」v1.08.1.1044
「Microsoft Edge」「LibreOffice」が新たに保護対象へ

 米Malwarebytes Corporationは6日(現地時間)、脆弱性を緩和するセキュリティツール「Malwarebytes Anti-Exploit(以下、MBAE)」の最新版v1.08を公開した。現在、同社のWebサイトからダウンロードできる。

 「MBAE」は、アプリケーションの脆弱性を悪用した攻撃からシステムを守るために、さまざまな緩和策を追加で導入できるようにするセキュリティツール。セキュリティ更新プログラムが提供されるまで、ゼロデイ脆弱性からシステムを守るのに有効だ。

 本バージョンでは、フィンガープリントの検出が新たにサポートされた。これはマルウェアがシステムに関する情報(フィンガープリント:指紋)を収集するのを検知してブロックする機能で、当該システムで利用されているプログラムの脆弱性を悪用しようという試みを阻止してくれる。

 そのほかにも、VBScriptを利用した「Internet Explorer」への攻撃に対する緩和策や、“ROPガジェット”を利用した攻撃に対する緩和策などが追加。「Microsoft Edge」「LibreOffice」が新たに保護対象に加えられたほか、「MBAE」のサービスを自動復旧する機能などが搭載された。

 「MBAE」にはホームユーザー向けの“Free”版とビジネスユーザー向けの“Premium”版がラインナップされており、“Free”版は無償で利用可能。“Free”版ではプリセットされたアプリを保護する機能が提供されるが、保護するアプリを追加するなどのカスタマイズを行う場合は、24.95米ドルで“Premium”版へアップグレードする必要がある。インストール時に指定すれば、“Premium”版を14日間試用することも可能。

ソフトウェア情報

「Malwarebytes Anti-Exploit Free」
【著作権者】
Malwarebytes Corporation
【対応OS】
64bit版を含むWindows XP/Vista/7/8/8.1/10
【ソフト種別】
フリーソフト
【バージョン】
1.08.1.1044(15/11/06)

(樽井 秀人)