レビュー

ウイルスチェックサービス“VirusTotal”でファイルの安全性を手軽にチェック「Winja」

「Process Explorer」や「System Explorer」によく似たプロセスマネージャーも付属

「Winja」v1.0.1

 「Winja」は、オンラインウイルスチェックサービス“VirusTotal”でファイルの安全性を手軽にチェックできるツール。編集部にてWindows 10で動作を確認した。本ソフトの公式サイトから無償でダウンロードできる。

 本ソフトは、同作者製の「Phrozen VirusTotal Uploader」の後継として開発されたツール。40以上ものウイルス対策エンジンで一度にファイルを分析できる“VirusTotal”の専用クライアントソフトだ。ユーザーインターフェイスが刷新され、旧版よりも使いやすくなったほか、ウイルスチェックの処理が最適化され、ネットワーク負荷や処理にかかる時間が軽減されているという。

 メイン画面はタブインターフェイスになっており、[Winja Home]タブで処理を選択し、実行中の処理が[Running Scan Tasks]タブに、完了した処理の結果が[Session Scan Results]タブに表示される仕組みになっている。

 [Winja Home]タブで選択できる処理は4つ。それぞれに専用のボタンが用意されており、クリックするだけでアクセスが可能。

 1つ目の[Browse for File]ボタンはローカルファイルをスキャンするためのもので、ダウンロードしたファイルをウイルスチェックしたい場合に便利。専用のデスクトップガジェットへファイルをドラッグ&ドロップして、ウイルススキャンを行うこともできる。

ファイルを“VirusTotal”でチェック
専用のデスクトップガジェットへファイルをドラッグ&ドロップして、ウイルススキャンを行うことも

 2つ目の[Download and Scan]ボタンは、オンラインファイルをダウンロードしてスキャンすることが可能。ダウンロードされたファイルはローカルに一時保存され、“VirusTotal”でチェックした後に自動で削除される。

 3つ目の[Quick Process Scan]ボタンを利用すると、現在実行中のプロセスを手軽に“VirusTotal”でスキャンすることが可能。クリックするとプロセスの一覧が表示されるので、あとはスキャンしたいプロセスを選択すれば、自動的に“VirusTotal”へ送信される。背景色が青色になっているプロセスはウィンドウが表示されているものを表す。

[Download and Scan]ボタン
[Quick Process Scan]ボタン

 最後の[Open Extra Tools]ボタンは、セキュリティツールを起動するためのもの。セキュリティツールは「Process Explorer」や「System Explorer」によく似ており、プロセス管理、タスクスケジューラー管理、スタートアップ管理、ローカルサービス管理などの機能をタブで切り替えられる仕組みになっている。もちろん、いずれも“VirusTotal”との連携が可能。不審なプロセスをウイルスチェックするのにうってつけだ。

「Process Explorer」や「System Explorer」によく似たプロセスマネージャーも付属

ソフトウェア情報

「Winja」
【著作権者】
Phrozen Software
【対応OS】
Windows(編集部にてWindows 10で動作確認)
【ソフト種別】
フリーソフト
【バージョン】
1.0.5992(16/05/28)