レビュー

ナンバリングやSQL変換といったユニークな機能を備えるテキストエディター「ms_edit」

正規表現を利用した検索・置換、カーソルの戻る・進むにも対応

「ms_edit」v1.34 Rev.1

 「ms_edit」は、ユニークな機能をいくつか搭載したシンプルな汎用テキストエディター。Windows XP/Vista/7に対応するフリーソフトで、編集部にてWindows 10で動作を確認した。ベクターのライブラリページからダウンロードできる。

 本ソフトは、SDI形式のシンプルなテキストエディター。SDI形式とは、近年主流の1つのインスタンス(起動したソフト)で複数のドキュメントを管理し、タブで切り替えられるタイプ(タブ切り替え式)ではなく、「メモ帳」などと同様、1つのドキュメントを1つのインスタンスで管理するタイプのソフトをいう。

 「メモ帳」と比べて大きく異なるのは、行番号とルーラーが追加されている点や、ツールバーを備えている点。また機能面では、オートインデント機能やクラッシュに備えたバックアップ機能を搭載。検索・置換機能でPOSIX(UNIX系OSで定められた共通のAPI企画)および「Perl 5」互換の正規表現が利用できる点や、カーソル位置の戻る・進む機能を備えており、直前に編集していた箇所へ戻ったりするのが容易な点も優れている。

正規表現に対応した検索・置換機能
カーソル位置の戻る・進む機能

 さらに、“ナンバリング”機能と“SQL変換”機能を備えているのもユニーク。

 “ナンバリング”は、ドキュメントに記された“%%”というテキストを先頭から順に0、1、2、3……へと置き換える機能。連番リストや章立ての順番を確定できない場合に、とりあえずプレースホルダーとして“%%”と書いておき、あとで自動で番号を振るといった使い方ができる。

 一方、“SQL変換”機能は主に「Microsoft Excel」と連携して、テキストデータをSQLサーバーへ登録するためのコマンドを生成する機能。たとえば、タブ区切り(TSV)で書かれたテーブル定義から“CREATE TABLE”コマンドを生成したり、テータをSQLサーバーへ登録するためのC#コードを生成することができる。

“SQL変換”機能

ソフトウェア情報

「ms_edit」
【著作権者】
Magical-Soft
【対応OS】
Windows XP/Vista/7(編集部にてWindows 10で動作確認)
【ソフト種別】
フリーソフト(寄付歓迎)
【バージョン】
1.34 Rev.1(11/03/21)