レビュー

サウンドを手軽に録音してオンメモリ加工できる編集ツール「WaveClipper」

PCの音声を記録する“ループバック録音”にも対応。サウンドの編集機能も充実

「WaveClipper」v1.4.2.2
[録音]ダイアログ

 「WaveClipper」は、サウンドを手軽に録音・加工できるツール。Windows VistaからWindows 10までに対応するフリーソフトで、作者のWebサイトからダウンロードできる。

 本ソフトを利用すると、マイク入力を手軽に録音することが可能。ループバック録音機能も備えているので、PCで再生している音声を記録することもできる。

 録音を行うには、まずメインメニューで[ファイル]-[新規録音]コマンドを選択する。するとファイルの選択ダイアログが表示されるので、録音ファイルの保存先を決定しよう。作業を完了すると、続けて[録音]ダイアログが現れるので、[録音開始]ボタンを押せば録音が開始される。ダイアログ右下の音量レベルが正常に作動しているか確認しながら、録音を行おう。

 PCの音声を記録したい場合は、[録音]ダイアログの[ループバック録音]オプションを有効化して録音すればよい。録音対象の再生デバイスを選択することも可能だ。また、[入力のモニタリング]オプションをONにすれば、マイク入力のサウンドを出力してチェックすることができる。

 さらに、本ソフトは録音だけでなく、録音したサウンドの加工も可能。サウンドのプレビューや位置を指定しての切り取り処理などはもちろん、再生速度やピッチ、音量などの変更も可能。ボーカルの除去・抽出、フェードイン・フェードアウト効果の追加、逆再生、ステレオ音場拡大、擬似ステレオ化といった加工もオンメモリで行える。

 また、録音したサウンドや既存のサウンドファイルをかけ合わせたり、繋げたりすることも可能。イコライザーやエフェクター、フィルターも搭載するなど、録音したサウンドの加工には十分すぎるほどの多機能ぶりだ。

サウンドの編集機能も充実

 なお、本ソフトはWAV形式をM4A形式へ変換して出力する機能を備えるが、Windows Vistaには対応していないので注意。また、旧バージョンならばWindows XPでも利用可能。同作社製の「TiVSound」を組み合わせればループバック録音も行える。

ソフトウェア情報

「WaveClipper」
【著作権者】
T.Ishii 氏
【対応OS】
Windows VistaからWindows 10まで
【ソフト種別】
フリーソフト
【バージョン】
1.4.2.2(16/09/13)