レビュー

閲覧ページを単一のHTMLとして保存するChrome拡張「シングルHTMLダウンローダー」

“data URI”でリンクされた画像を埋め込み。他のWebブラウザーでも読み込める

「シングルHTMLダウンローダー」v1.0
“data URI”でリンクされた画像を埋め込み。他のWebブラウザーでも読み込める

 「シングルHTMLダウンローダー」は、「Google Chrome」の閲覧ページを単一のHTMLファイルとしてダウンロードできるようにする拡張機能。編集部にてWindows 10上の「Google Chrome」v57.0.2987.133で動作を確認した。“Chrome ウェブストア”から無償でダウンロードできる。

 「Google Chrome」は、標準で閲覧ページを保存する機能を備える([名前を付けてページを保存]コマンドや[Ctrl]+[S]キー)。しかし、画像やスクリプトなどといったリンクされたリソースが別フォルダーに保存されるため、扱いが少々面倒だ。単一のMHTML形式ファイルとして保存することもできなくはないが、あくまでも“試験運用機能”という扱いになっており、初期設定では利用できない。

 そこで便利なのが、「シングルHTMLダウンローダー」だ。本拡張機能を利用すると、“data URI”などの仕組みを活用して、リンクされたリソースをHTMLファイルへ埋め込んで保存することが可能。Webページをアーカイブする際、単一のファイルとして管理できるのは何かと便利だ。また、あくまでHTML形式であるため、MHTML形式をサポートしていないWebブラウザーでも問題なく閲覧できるのもポイントと言えるだろう。

 ただし、ファイルを埋め込む際の仕様上、WebページはUTF-8エンコードのHTML5として保存される。そのため、それ以外のフォーマットで記述されたドキュメントはデザインやレイアウトが崩れる恐れがある。また、画像ファイルが大きい場合“data URI”のデコード処理が重くなるため、ファイルを開くのに時間がかかる場合があるので注意したい。

ソフトウェア情報

「シングルHTMLダウンローダー」
【著作権者】
田中 佑典 氏
【対応OS】
(編集部にてWindows 10で動作確認)
【ソフト種別】
フリーソフト
【バージョン】
1.0(17/03/01)