REVIEW(09/07/14)

パソコンを使って沖縄の浜辺で三線を弾く気分を味わえる「サン吉くん」

実際に三線の音をサンプリングしたと思われるリアルな音が特長

「サン吉くん」v2.54

 「サン吉くん」は、沖縄民謡などで使われる絃楽器“三線”をパソコンのキーボードやマウスで演奏できるバーチャル三線ソフト。Windows 95/98/2000に対応するフリーソフトで、編集部にてWindows Vistaでの動作も確認した。作者のWebサイトからダウンロードできる。

 起動すると立てた三線の棹を模した画面が表示される。棹には漢字の書かれたボタンが並んでおり、ボタンを押すと音が鳴る仕組み。漢字は、“工工四(クンクンシー)”と呼ばれる三線用の楽譜で使われる音符で、楽譜を見ながら三線を弾く際の助けになるだろう。また、[ガイド]メニューの[押指ポジション表示]項目を選択すると、実際の三線を弾く際に押さえる指を棹の左側へ表示することが可能。

 さらに、パソコンのキーボードで演奏することもできる。標準では[W]~[U]キー、[D]~[H]キー、[C]~[N]キーが、3本の絃にそれぞれ割り当てられているが、自由にカスタマイズすることも可能。そのほか、糸巻きの部分をクリックすると三線のチューニングを“二揚調子”“三下調子”へ切り替えられ、さまざまな沖縄民謡に対応できる。

 本ソフトは、実際に三線の音をサンプリングしたと思われるリアルな音が特長で、同じ高さの音でも絃が異なると鳴る音も微妙に違うのがうれしい。また、[浜に行く]ボタンを押すと背景が静かな夕暮れ時の浜辺に切り替わるとともに潮騒の音が流れ出し、パソコンの前に居ながら沖縄の浜辺で三線を弾く気分を味わえる。

【著作権者】
Rio 氏(Windows版の作成はえいこう 氏)
【対応OS】
Windows 95/98/2000(編集部にてWindows Vistaで動作確認)
【ソフト種別】
フリーソフト
【バージョン】
2.54(01/02/20)
 

(長谷川 正太郎)