REVIEW(11/11/25)
「iTunes」のサポートソフトを兼ねたコンパクトなメディアプレイヤー「iTuner」
ライブラリの保守と最適化を支援。「iTunes」に不満があるならぜひ試してほしい
「iTuner」は、「iTunes」と連携して音楽を再生するコンパクトなタスクトレイ常駐型メディアプレイヤー。Windows Vista/7に対応する寄付歓迎のフリーソフトで、動作には「iTunes」v9.0.2以降および.NET Framework 4が必要。“Codeplex”のプロジェクトページからダウンロードできる。
本ソフトは、「iTunes」をバックグラウンドで起動し、その「iTunes」をコントロールして楽曲を再生するメディアプレイヤー。普段はタスクトレイに収納されており、必要なときだけメイン画面を表示して利用できる。
メイン画面はコンパクトだが、「iTunes」の“ミニプレーヤーモード”よりも情報量が豊富で、タイトル、アーティスト、アルバムといった曲情報を表示可能。ホットキーによる操作にも対応しており、キー操作で曲の再生・停止などが行なえるのも便利。ホットキーはユーザー側で自由にカスタマイズできる。
そのほか、歌詞サービスを利用して再生中の曲の歌詞を表示させることも可能。曲情報画面を切り替えればさらに詳細な情報を閲覧できる上、楽曲ファイルのパスをクリックすれば、エクスプローラでファイルの保存場所を開けるのも便利。
このように、本ソフトはコンパクトなメディアプレイヤーとしても十分に便利だが、それだけではなく、「iTunes」の弱点を解消するさまざまな便利機能も多く搭載している。
たとえば、「iTunes」に登録済みの楽曲ファイルをエクスプローラから削除すると、「iTunes」のライブラリ上ではリンク切れのファイルとして扱われるだけで、自動では登録が解除されない。このように、「iTunes」は楽曲の管理を「iTunes」のみで行うことが前提とされており、ほかのリッピングソフトやメディアプレイヤーと併用すると不便な面が多々みられる。
「iTuner」を利用すれば、そのような不満を解消することが可能。たとえば、「iTunes」の音楽フォルダを監視して追加された楽曲ファイルを「iTunes」のライブラリへ自動でインポートしたり、リンク切れとなった楽曲データの削除、重複する楽曲データの削除なども可能。ライブラリのメンテナンスと最適化をアシストしてくれる。
そのほかにも、MP3プレイヤーへプレイリストをエクスポートする機能、楽曲をAAC/AIFF/M4A/MP3/WAV形式へ変換する機能などを備える。「iTunes」の機能に不満を感じるユーザーはぜひ試してみてほしい。
- 【著作権者】
- Steven M. Cohn
- 【対応OS】
- Windows Vista/7
- 【ソフト種別】
- フリーソフト(寄付歓迎)
- 【バージョン】
- 1.4.4322(11/11/01)