レビュー

2Dエフェクトアニメーション作成ツール「Prominence」

爆発や斬撃などのゲーム用アニメーションを手軽に作成

「Prominence」v1.4.1
作成したエフェクトをタイル状に並べた画像で出力

 「Prominence」は、簡単な設定とリアルタイムのプレビューで、ゲーム用の2Dエフェクトアニメーションを手軽に作成できるツール。編集部にてWindows 8で動作を確認した。作者のWebサイトからダウンロードできる。

 本ソフトの画面は、中央にリアルタイムのプレビュー、左側に読み込んだマテリアル(素材)と作成したノードが表示され、右側にエフェクトの発生方法、テクスチャ、移動、カラー、サイズ、回転といった設定がタブ区切りで表示されるレイアウト。画像サイズやフレーム数、フレームレートといった全体の設定は、画面上部のアイコンをクリックすることで変更できる。

 素材として読み込めるのは、PNG/BMP/JPEGといった画像ファイル。本ソフトには素材用として、放射線や光、火の粉など20種類以上の画像が同梱されている。読み込んだ素材は、右側の“テクスチャ”タブでノードに適用することが可能。後は各タブで数値を変更していけば、エフェクトがその値に対応して変化していく。

 作成したエフェクトは3種類の方法で出力できる。“並べて保存”では、横と縦のタイル数を調整して出力が可能。“複数ファイル”では、連番ファイルとして出力される。この2種類では、PNG/BMP/JPEGの画像形式が選べる。さらに、AVI形式の動画ファイルとしても出力が可能。

 本ソフトを使えば、ゲーム用のエフェクトを非常に簡単に作成できる。また、発生パターンや各オブジェクトの動きを細かく指定できるので、狙ったエフェクトを作りやすい。各ノードの合成も、通常の合成だけではなく加算合成が可能なので、爆発などもそれらしく再現することができる。ゲーム用の戦闘エフェクトが必要なら、導入して間違いのないツールだと言える。

 なお筆者の環境では、本ソフトの動作にはd3dx9_32.dllが必要だった。d3dx9_32.dllは最新のDirextX 9をインストールすることで導入される。

AVI動画で出力したエフェクトをFLVに変換したサンプル

ソフトウェア情報

「Prominence」
【著作権者】
藤宮 翔流 氏
【対応OS】
(編集部にてWindows 8で動作確認)
【ソフト種別】
フリーソフト
【バージョン】
1.4.1(13/03/08)

(クロノス・クラウン:柳井 政和)