レビュー
「Visual Studio」で“Zen Coding”が利用できる「Visual Studio Zen Coding 2012」
そのほかにも簡単な数式の計算やコメントのトグル、空要素のタグの分割・結合が可能
(2013/3/18 17:12)
「Visual Studio Zen Coding 2012」は、「Visual Studio 2012」で“Zen Coding”を利用できるようにする拡張機能。「Visual Studio 2010」「Visual Studio 2012」(無償の“Express”エディションを除く)に対応しており、“Visual Studio ギャラリー”からダウンロードできる。
“Zen Coding”とは、テキストエディターでHTML、XML、XSLなどを高速に記述するために生まれた記法、およびそれを実現するためのプラグインを指す。CSSセレクタの記法と“*5”(5回繰り返すの意)といった算術記号を組み合わせて記述し、トリガーキーを入力することでそれをタグへ展開することができる。たとえば、
div#page>div.logo+ul#navigation>li*5>a
以上のように記述してトリガーキーを入力すると、以下のようなタグへと展開される。
<div id="page"> <div class="logo"></div> <ul id="navigation"> <li><a href=""></a></li> <li><a href=""></a></li> <li><a href=""></a></li> <li><a href=""></a></li> <li><a href=""></a></li> </ul> </div>
CSSのコーディングに慣れた人にとっては比較的馴染みやすく、とくに同じタグ構造を繰り返し入力する場合に威力を発揮する。現在は“Emmet”という名で後継版の開発が進められている。
「Visual Studio Zen Coding 2012」の場合、トリガーキーは[Alt]+[Z]キーに割り当てられており、[Ctrl]+[Alt]+[^]キーで編集箇所へ順にジャンプできる(逆へ移動する場合は[Ctrl]+[Alt]+[:]キー)。残念ながらキーコンビネーションをカスタマイズする機能は備えていないようだが、基本的なショートカットキーから少しずつ覚えていけばよいだろう。
そのほかにも、簡単な算術式を評価して結果へ置き換える機能、“<要素名></要素名>”(Splitタグ)と“<要素名 />”(Joinタグ)を変換する機能、選択テキストをコメントにしたり、カーソル位置のコメントを解除する機能などを備える。
ソフトウェア情報
- 「Visual Studio Zen Coding 2012」
- 【著作権者】
- danny_su 氏
- 【対応OS】
- (編集部にてWindows 8で動作確認)
- 【ソフト種別】
- フリーソフト
- 【バージョン】
- 0.7(12/11/25)