残業を減らす!Officeテクニック

比較とマージ機能が廃止されたPowerPointで校閲前後の違いを一発で把握する簡単な方法

簡単な操作で、修正前後の差分を見分ける

 PowerPointのスライドを複数のメンバーで分担して修正することがありますよね。修正分を代表者がとりまとめるケースも多いと思いますが、どこを直したのかわからない……ということがありませんか?

修正前のファイルの例
修正後のファイル。内容が変更されていることはわかるが、どこを変更したのかすぐに判別できない。修正後のファイルをそのまま「正」としてコピペしてしまうのは危険

 単純にスライドを差し替えればいいと考えるのは早計です。文言は適切でも書式の一部が崩れているような状況はよくあります。修正後のファイルを「正」として、機械的にコピー&ペーストするのはミスの原因になります。

 修正前後のファイルを並べて、見比べながら1文字ずつ確認・修正するのは大変ですよね。このような場面では、「校閲」の機能を使うのが定番でした。しかし、Microsoft 365のPowerPointで、比較とマージの機能が廃止されてしまい、困っている人も多いのではないでしょうか。今回は、修正前後の2つのファイルの差分を見分ける簡単なテクニックを紹介します。

スライドを画像化して重ねる

 変更箇所をざっと確認したい場合は[図]として貼り付けると簡単です。画像として重ね合わせて、透明度を調整するため、テキストボックスや図版のズレといったレイアウト崩れを視覚的に把握できるメリットもあります。

変更後のファイルを開いておく。比較するスライドを選択して、コピー([Ctrl]+[C])する
元のファイルのスライドを右クリックして[図]を選択する
修正後のスライドが画像として貼り付けられた
[図の形式]タブにある[透明度]から[透明度:30%]を選択。スライドによっては[透明度:50%]を選んだほうが見分けやすい場合もある
貼り付けた画像の四隅のハンドルをドラッグして、スライドサイズに合わせて拡大すると、修正箇所を区別できるようになる

画像をずらしながら修正する

 透明度を変更したことによって、差分が浮かび上がってきました。画像をずらしながら、差分を確認して修正していきましょう。もちろん、修正不要な箇所は無視すればOK。適用する箇所を修正、もしくはコピー&ペーストしていきます。

画像を少し下に移動した状態。例えば「製品概要」の「要」が削除されている。また、テキストボックスの位置がずれていることがわかる
「要」は残しておきたいので修正不要。画像を上にずらして必要な箇所を修正していく。すべて修正したら、重ねた画像ファイルは削除しておこう

 ここでは、元のファイルを修正していますが、修正後のスライドの上に、元のファイルを画像化して重ねても構いません。ただ、複数人の手が入る前の“元のファイル”がテンプレートに従っていることが多いでしょう。修正箇所が少ないファイルをベースに作業すると考えてください。