レビュー

「LibreOffice」で表計算文書から宛先を差し込み印刷できる「はがき宛名書き.odt」

「Calc」で作成したODS形式の住所録からはがきの宛名欄に宛先を差し込み印刷

「はがき宛名書き.odt」

 「はがき宛名書き.odt」は、「LibreOffice」のワープロソフト「Writer」で、表計算ソフト「Calc」で作成した住所録からはがきの宛名欄へ宛先を差し込み印刷できるODTファイル。ライブラリサイト“SourceForge.JP”内にある“OpenOffice.org ドキュメントプロジェクト”のWebサイトからダウンロードできる。

 利用するには、まず「衡山毛筆フォント」をインストールし、配布ファイルに同梱されている「Address.ods」を「Calc」で開いて宛先の情報を入力する。「Address.ods」にはあらかじめサンプルのデータが入力されているので、参考にして入力しよう。なお、項目名の背景が灰色になっているセルは自動で入力されるため編集する必要はないが、17行目以降は自動入力が設定されていないため、16行目以前のデータをコピーしてから入力する必要がある。

 次に、「Writer」で「はがき宛名書き.odt」を開き、“会社名”“氏”“名”などのフィールドのいずれかをダブルクリックする。すると“フィールドの編集”ダイアログが表示されるので、[検索]ボタンから開くファイル選択ダイアログで「Address.ods」を指定しておこう。

「Address.ods」を「Calc」で開く
“フィールドの編集”ダイアログで「Address.ods」を指定

 さらに、[F4]キーなどで“データソース”パネルを表示し、左ペインの[Address]項目の右クリックメニューから“登録されたデータベース”ダイアログを表示。“登録されたデータベース”ダイアログでは、[Address]項目を選択して[編集]ボタンを押すと現れるダイアログの“登録名”入力ボックスに、“はがき宛名書き”と入力して登録しよう。

“データソース”パネルの左ペインにある[Address]項目の右クリックメニュー
“登録されたデータベース”ダイアログの[編集]ボタンを押すと現れるダイアログで“登録名”入力ボックスに“はがき宛名書き”と入力

 後は、印刷を実行すれば「Address.ods」の宛先をはがきへ差し込み印刷できる。なお、印刷する際は“印刷”ダイアログの[LibreOffice Writer]タブで“ページの背景”チェックボックスをOFFにしてから実行する必要がある。

差し込み印刷の確認ダイアログ
“印刷”ダイアログの[LibreOffice Writer]タブで“ページの背景”チェックボックスをOFFに

ソフトウェア情報

「はがき宛名書き.odt」
【著作権者】
鎌滝 雅久 氏、特定非営利活動法人 OpenOffice.org日本ユーザー会
【対応OS】
(編集部にてWindows 7 x64で動作確認)
【ソフト種別】
フリーソフト
【バージョン】
-(13/12/05)

(長谷川 正太郎)