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文書ファイルにフォントを埋め込み可能になった「LibreOffice」v4.1の正式版が公開
実験的な機能として「Apache OpenOffice」v4.0由来のサイドバーを追加
(2013/7/26 17:09)
独The Document Foundationは25日(現地時間)、「OpenOffice.org」から派生したオープンソースのオフィス統合環境「LibreOffice」の最新版となるv4.1.0の正式版を公開した。Windows XP/Vista/7/8に対応する寄付歓迎のフリーソフトで、現在同社のWebサイトや窓の杜ライブラリからダウンロードできる。
最新版で注目の変更点は、ワープロソフト「Writer」、表計算ソフト「Calc」、プレゼンテーションソフト「Impress」、図形描画ソフト「Draw」で、文書へフォントを埋め込めるようになったこと。フォントの埋め込みは、[ファイル]メニューから表示できるプロパティダイアログ上の[フォント]タブで、“文書にフォントを埋め込む”チェックボックスをONにすればよい。
またソフト群全体の変更点としては、「Microsoft Office」との互換性がさらに高くなっているほか、WMA/WMV/AAC/FLV/MIDIファイルなどを文書に挿入できるようになった。さらに、検索バーに“大文字と小文字を区別する”チェックボックスが追加されたほか、実験的な機能として「Apache OpenOffice」v4.0由来のサイドバーが追加されている。
「Writer」では、“枠”の背景にグラデーションを利用できるようになったほか、文書上の画像を右クリックメニューの[画像の回転]サブメニューから簡単に回転できるようになった。また、コメントの表示・非表示を切り替えるボタンがルーラーの右端に追加されたほか、複数の段落に渡る範囲にコメントを付加できるようになっている。
「Calc」では、“グラフの種類”ダイアログで散布図グラフを選んだ際の“線の種類”プルダウンリストに“ステップ”が追加され、値を垂直線と水平線のみでつないだグラフを作成できるようになっている。また、ステータスバーに選択したセルの総数を表示可能になった。選択したセルの総数を表示するにはステータスバーのズームスライドバーの左側にある領域で右クリックメニューを表示し、[選択した個数]項目を選択すればよい。
「Impress」では、複数の写真を選択し、1ページに表示する写真の数を選択するだけで、すばやく写真をアルバム風にレイアウトできるフォトアルバム機能が追加された。フォトアルバム機能は、[挿入]-[画像]メニューの[フォトアルバム]項目から利用可能。
「Base」では、クエリーのデザイン画面のツールバーに、クエリー数の上限を設定するプルダウンリストとクエリーのプロパティダイアログを表示するボタンが追加された。また、重複した値の除去を許可する“固有の値”オプションとクエリー数の上限を設定する“トップ値”オプションを備えた新しいプロパティダイアログが追加されている。
そのほか、「Microsoft Word for Mac」v5.1や「AppleWorks」v6.0といった古いMac OS用ワープロソフトの文書に対応している。
ソフトウェア情報
- 「LibreOffice」
- 【著作権者】
- LibreOffice contributors and/or their affiliates
- 【対応OS】
- Windows XP/Vista/7/8
- 【ソフト種別】
- フリーソフト(寄付歓迎)
- 【バージョン】
- 4.1.0(13/07/25)