レビュー
柔軟な包含・除外ルールが記述可能。サイトをローカルにコピーする「Cyotek WebCopy」
強力なレポート機能を備えるのも魅力
(2014/3/28 17:27)
「Cyotek WebCopy」は、Webサイトのコンテンツをローカルディスクへコピーできるソフト。Windows XP/Server 2003/Vista/7/8および64bit版のVista/7/8に対応する寄付歓迎のフリーソフトで、作者のWebサイトからダウンロードできる。なお、動作には.NET Framework 3.5が必要。
本ソフトを利用すると、指定したWebサイトのコンテンツをスキャンしてURLの一覧を取得したり、ローカルディスクへダウンロードすることが可能。自分のサイトにリンク切れがないかチェックしたり、サイトのバックアップを作成したり、オフラインで閲覧するためにコピーをとったりするのに利用できる。
本ソフトは非常に多機能だが、基本的な使い方はシンプル。サイトにあるコンテンツをスキャンして、ダウンロードするだけだ。
まず、“Website”欄へスキャン対象となるサイトのURLを入力し、[Quick Scan]ボタンを押そう。するとダイアログが現れるので、そこでリンクを何階層までたどるか指定して[Scan]ボタンを押す。すると、コンテンツのスキャンが始まる。スキャンが完了すると、[Sitemap]タブや[Files]タブへ見つかったコンテンツの一覧が表示される。リンク切れなどはここでチェックすればよい。
次に、“Save folder”欄でコンテンツの保存先を指定して[Copy Website]ボタンを押そう。すると、ディレクトリ構造を保ったまま、コンテンツがローカルディスクに保存される。ディレクトリ構造を取り払ってフラットに保存することも可能。あらかじめ画面中央右側にあるリストへ認証に必要なフォームデータを登録しておけば、閲覧制限のかかったコンテンツも取得できる。
さらに、もしローカルディスクに保存する必要のないコンテンツがあれば、ダウンロード対象から除外することもできる。コンテンツを除外対象するのにもっとも簡単な方法は、[Sitemap]タブで当該ファイルを右クリックし、[Exclude]メニューを選択することだろう。これで当該コンテンツをダウンロード対象から除外するルールが自動で作成され、画面中央左側にあるリストに追加される。リストにあるチェックボックスをON/OFFすれば、一時的にルールを適用したり無視することもできる。
「Cyotek WebCopy」ではこうしたルールを追加することで、コンテンツのクロールやダウンロードの対象を細かく制御することが可能。URLのフィルタリングには正規表現が利用できるので、特定のディレクトリにあるコンテンツだけをダウンロードしたり、画像ファイルだけダウンロードをスキップするといったことができる。
また、豊富なレポート機能を搭載するのも「Cyotek WebCopy」の魅力。たとえば、コンテンツの構成をファイル数やリンク数ベースで円グラフ化したり、サイトのディレクトリ構造(サイトマップ)をツリーでグラフィカルに表示することができる。
ソフトウェア情報
- 「Cyotek WebCopy」
- 【著作権者】
- Cyotek
- 【対応OS】
- Windows XP/Server 2003/Vista/7/8および64bit版のVista/7/8
- 【ソフト種別】
- フリーソフト(寄付歓迎)
- 【バージョン】
- 1.0.7.6(14/02/02)