レビュー

クリップボードの内容を半透明表示する機能を備えた履歴管理ツール「GhostBoard」

3つのテキストグループに定型文を登録し、キーボードですばやく呼び出すことも可能

「GhostBoard」v1.1.21
設定ダイアログ

 「GhostBoard」は、クリップボードの内容を半透明ウィンドウで表示する機能を備えたクリップボードの履歴管理ツール。Windows XP/Vista/7に対応するフリーソフトで、編集部にてWindows 8.1で動作を確認した。“Google Code”のプロジェクトページからダウンロードできる。

 クリップボードのコピー&ペーストを利用しながらテキストを編集しているときに、ちゃんとコピーしたつもりがされていなかったり、間違ったテキストをペーストしてしまったりといったことはないだろうか。そんなとき、本ソフトのようなクリップボードの内容を表示できるツールがあると便利だ。

 本ソフトはタスクトレイに常駐し、半透明ウィンドウでクリップボードに格納されたテキストを表示する。このウィンドウにはアクティブなとき、アクティブでないとき、マウスカーソルを近づけたときのそれぞれに独自の透明度を設定できるほか、[Ctrl]キーを押したときだけウィンドウをアクティブにして透明度を下げるといった使い方が行える。

 また、初期状態ではデスクトップ右下に表示されるが、好きな場所へ移動させたり、大きさを変更することも可能。本ソフトはクリップボードが更新されたことをポップアップで知らせる機能も備えるが、設定ダイアログで無効化できる。このように、できるだけ他の作業の邪魔にならないように配慮されているのがうれしい。

 さらに、クリップボードへコピーされたテキストを履歴として記憶し、再利用する機能や、あらかじめ登録済みの定型文をクリップボードへコピーする機能を備えるのも便利。定型文は赤・青・緑という3つにグループ分けして登録することが可能で、これに履歴(白)を加えた4つの画面を[Ctrl]+左右のカーソルキーで順番に切り替えられる仕組みになっている。それぞれの画面では[Ctrl]+上下のカーソルキーでテキストを選択し、すばやくクリップボードへ格納できる。

白(履歴)・赤(定型文1)・青(定型文2)・緑(定型文3)を[Ctrl]+左右カーソルキーで順番に切り替え。[Ctrl]+上下カーソルキーでテキストを選択し、クリップボードへ格納できる

ソフトウェア情報

「GhostBoard」
【著作権者】
Tomohisa Kusukawa 氏
【対応OS】
Windows XP/Vista/7(編集部にてWindows 8.1で動作確認)
【ソフト種別】
フリーソフト
【バージョン】
1.1.21(10/10/24)

(樽井 秀人)