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2026年5月のセキュリティパッチ「KB5089549」に問題、一部デバイスでインストール不能

Microsoftが回避策を案内

同社のアナウンス

 米Microsoftは5月15日(現地時間)、2026年5月のセキュリティ更新プログラム「KB5089549」を適用した一部のデバイスで、「0x800f0922」エラーが発生してインストールが失敗する問題が発生していることを明らかにした。

 同社によると、この問題はEFIシステムパーティション(ESP)の空き容量が限られているデバイス、とくに空き容量が10MB以下にまで低下しているデバイスに影響するという。セキュリティパッチのインストールは初期段階までは進行するが、完了率約35~36%でデバイスを再起動する段階で失敗してしまう。その場合、「予期しない問題が発生しました。変更を元に戻します」といったメッセージとともに、システムはパッチの適用前の状態へロールバックされる。

 問題が発生した環境では、ログファイル(C:¥Windows¥Logs¥CBS¥CBS.log)にEFIシステムパーティションの空き容量不足を示す次のようなログエントリが記録される。

“SpaceCheck: Insufficient free space”
“ServicingBootFiles failed. Error = 0x70”
“SpaceCheck: <value> used by third-party/OEM files outside of Microsoft boot directories”

 影響するOSバージョンは、以下の通り。クライアントOSのみで、サーバーOSでは発生しないようだ。

  • Windows 11 バージョン 25H2
  • Windows 11 バージョン 24H2

 同社は現時点での回避策として、以下の2つの方法を挙げている。レジストリの編集は失敗するとシステムに深刻な影響がでるため、一般ユーザーは、「KIR」ロールバックを待つのが無難だ。

  • ESPレジストリ設定を変更して更新プログラムのインストールを許可する
    ・管理者としてコマンドプロンプトを開く
    ・次のコマンドを実行
    reg add “HKLM¥SYSTEM¥CurrentControlSet¥Control¥Bfsvc /v EspPaddingPercent /t REG_DWORD /d 0 /f”

    ・変更を適用するためにデバイスを再起動する
    ・アップデートのインストールを再試行する
  • 既知の問題のロールバック(KIR)による回避
    ・一般ユーザーおよびIT管理者によって管理されていないビジネスデバイスに自動適用される。デバイスを再起動することで、修正をより早くデバイスに適用できることがある
    ・IT部門によって管理されているビジネスデバイスの場合は、管理者がグループ ポリシーをダウンロードし、管理デバイスに展開すればよい

 同社は現在、修正パッチを開発中。最終的な解決は、いずれリリースされるこのパッチで行われる見込みだ。