使ってわかるCopilot+ PC
第94回
「Snapdragon X」発売から2年、EAC対応状況は? 動かなかったゲームの互換性を再検証
「Snapdragon X2 Elite Extreme」の高いパフォーマンスもあり大きく改善
2026年5月15日 15:41
ArmアーキテクチャでPCゲームをどこまで動かせるか
2年前にCopilot+ PCが登場した際、Armアーキテクチャである「Snapdragon X」搭載PCで、Windowsのゲームがどれくらい動くのかを検証した。当時の結果は、「Easy Anti-Cheat(EAC)」があるものは動作せず。それ以外には高負荷なタイトルも動かないものが多かった。
その後、「EAC」のArm対応が始まり、「フォートナイト」が動作するようになった。ゲームタイトルの対応には、「EAC」の対応だけでなく、ゲーム側の調整も必要になるため、すぐさま全て対応というわけにはいかない。
それでもある程度の時間が経ち、またエミュレーターの「Prism」もさらに改良されたことで、動作するゲームも増えているのではないかと思われる。PCのハードウェア側も世代が進み、より高性能な「Snapdragon X2」が登場している。特に内蔵GPUの進化が大きく、ゲームにとっては大きな恩恵となる。
今回は、以前の検証で正常に動作しなかったタイトルやベンチマークソフトを中心に、「Snapdragon X2 Elite Extreme」を搭載したASUS製ノートPC「Zenbook SORA 16」で改めて動作確認を行った。
以前うまく動かなかったゲームたち
「Apex Legends」(EA)
オンライン対戦型FPS。以前は「EAC」によるブロックと思われる挙動だったが、今回はもっと一般的なエラー画面が表示された。『Windows on ARM is not supported. Please use a x86-64 CPU!(Windows on ARMはサポートしていません。x86/64のCPUを使ってください)』と具体的で、今回もArmを明確に弾いている。チート対策に厳しいタイトルだけに、意図した設定の可能性が高い。
「ARMORED CORE VI FIRES OF RUBICON」(Steam)
3Dロボットアクションゲーム。起動すると「EAC」と思しきエラーが出る。Arm64が非対応というメッセージも同様だが、以前は日本語だった表示が英語に変わっている。
「Cities: Skylines II」(Steam)
都市開発シミュレーションゲーム。以前はゲームを起動してもマップ読み込みの段階で強制終了してしまったが、今回は無事に起動した。互換性の向上によるものか、スペックの向上によるものかは不明だ。
「Diablo IV」(Battle.net)
ハック&スラッシュと呼ばれるアクションRPG。以前はプレイを開始してまもなくPrismのエラーで強制終了してしまったが、今回はそういったこともなく、安定してプレイできた。
「Fall Guys」(Epic Games)
オンライン対戦型競走アクションゲーム。以前は「EAC」によってArm64は非対応というメッセージが出ていたが、今回は「EAC」が動いている表示が出た上で、ゲームが起動した。「フォートナイト」と同じEpic Gamesのタイトルなので、「EAC」のArm64対応が早いタイトルなのだろう。
「Minecraft Dungeons」(Microsoft Store)
ハック&スラッシュ型のアクションRPG。「Microsoft Store」からのダウンロードを試みると、以前はインストールのボタンが表示されなかったが、今回は表示がある。押してみると、『問題が発生しました』という表示で、今回もインストールできない。ただ問題は認識されており、解決に向けて取り組んでいるとも書かれている。
ここでふと、「マインクラフト」シリーズの専用ランチャー「Minecraft Launcher」からインストールしたらどうかと思いついて試してみたところ、無事にインストールでき、ゲームも起動できた。ただ初回起動時に強制終了することがあるなど、動作が若干怪しい面もある。
「PowerWash Simulator」(Microsoft Store)
汚れ落としアクションゲーム。「Microsoft Store」でダウンロードできなかったが、現在は問題なくダウンロードが可能。ゲームも正常に動作した。
「Sid Meier's Civilization VI」(Steam)
ターン制ストラテジーゲーム。以前は起動途中でエラーメッセージも出ず強制終了してしまったが、今回は問題なく動作した。
「モンスターハンターライズ」(Steam)
3Dハンティングアクションゲーム。以前はエラーメッセージも出ずに起動プロセスが終了してしまっていたが、今回は普通に起動し、問題なくゲームをプレイできた。
ベンチマークテストは面白い結果に
続いてベンチマークテスト。「STREET FIGHTER 6 ベンチマークツール」は、以前は動作中に強制終了してしまいベンチを完走できなかったが、今回は動作に問題は出なかった。
最も高画質な[HIGHEST]の設定でも、最も重要な対戦シーンとなる「FIGHTING GROUND」はほぼ60fpsを維持できており、スコアは最高評価の100となった。内蔵GPUでこのスコアが出せるものは、x86/64アーキテクチャのCPUでも稀で、「Snapdragon X2 Elite Extreme」の高い性能が感じられる。
今回の検証は以上だ。最大のネックだった「EAC」の対応は、Epic Gamesのタイトルでは進んでいるものの、他社のタイトルではまだまだのようだ。特に発売後のタイトルをArmに対応させようという動きは期待しづらい。「フォートナイト」や「Fall Guys」はオンラインゲームであることも対応を後押ししやすい要因だ。
それ以外のものに関しても、以前より動作状況は良くなっている。起動すらしなかったタイトルが動かせるようになるものも増えており、互換性が上がっていることは間違いない。相変わらずのネックは「EAC」だが、今後の新作に関しては解決されていくのではないかと思う。
また次世代CPUが出た時や、Prismに劇的な改善が見られた時、「EAC」に新たな動きがあった時などに、改めて検証してみたい。
1977年生まれ、滋賀県出身
ゲーム専門誌『GAME Watch』(インプレス)の記者を経てフリージャーナリスト。ゲーム等のエンターテイメントと、PC・スマホ・ネットワーク等のIT系にまたがる分野を中心に幅広く執筆中。1990年代からのオンラインゲーマー。窓の杜では連載『初月100円! オススメGame Pass作品』、『週末ゲーム』などを執筆。
・著者Webサイト:https://ougi.net/





























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