レビュー

新規公開株のスケジュールを自動取得してステータスを管理「Entersoft IPO Manager」

複数の証券会社へいくつもの銘柄を申し込んでいるユーザーに役立つ

「Entersoft IPO Manager」v1.1.0

 「Entersoft IPO Manager」は、新規公開株(IPO)のスケジュールを自動取得して、申し込み・当選といったステータスを手動で管理できるソフト。Windows 7/8/8.1/10に対応するフリーソフトで、作者のWebサイトからダウンロードできる。

 新規公開株は公募価格より初値が高くつくことが多いが、人気銘柄は申し込み過多で抽選になる場合が多いため、なかなか思うように買えないのが実情だろう。そのため、複数の証券会社へいくつもの銘柄を申し込んでいるユーザーも少なくない。しかし、そうするとどの銘柄をどの証券会社に申し込んだか、当選したか、当選後ちゃんと購入したかを把握するのが困難になる。

 本ソフトはそういった新規公開株のステータス管理を行うためのツール。自分で各証券会社の口座の申込み・当選・購入といったステータスを記しておけば、あとで一目で状況を把握できるというわけだ。

 本ソフトはブックビルディング(BB:新規公開株の公開価格を決める方式の一つ。株式の公開前にで購入希望の価格と数量を申告し、公開価格を決定する)のスケジュールが自動で取得できるようになっているので、銘柄をいちいち手動で入力する必要はない(手動での登録も可能)。IPOのスケジュールは画面上部にリスト表示され、選択すると画面左下の[基本情報]欄で、銘柄の市場やBB期間、公募価格の決定日、購入の申し込み期間、上場予定日、公募株式数などといったデータをチェックできるようになっている。

 IPOのステータス変更は、画面右下の[BB状況]欄で行う。ステータスの変更は証券会社の口座ごとに行うことが可能。ボタンをクリックすると“BB期間中”“申込済”“落選”“補欠”“補欠申し込み済”“補欠落選”“当選”“購入申込済”“約定済”“売却済”“不参加”“その他”とステータスが変化する。また、各証券会社ごとの抽選数が決まっている場合は抽選数も確認可能だ。

 なお、証券会社の口座は[編集]-[証券会社の設定]メニューから追加・編集・削除が可能。また、本ソフトは将来シェアウェア化の予定があるとのこと。

ソフトウェア情報

「Entersoft IPO Manager」
【著作権者】
Entersoft
【対応OS】
Windows 7/8/8.1/10
【ソフト種別】
フリーソフト
【バージョン】
1.1.0

(樽井 秀人)