レビュー
登録したアプリを通常とは異なる権限で起動できるようにするGUIツール「RunAsTool」
ランチャーとして利用できるだけでなく、ショートカットを作成することも可能
(2015/11/10 05:05)
「RunAsTool」は、登録したアプリケーションを通常とは異なる権限で起動できるようにするGUIツール。Windows XP/Vista/7/8/8.1/10に対応する寄付歓迎のフリーソフトで、作者のWebサイトからダウンロードできる。
Windowsでは“runas”コマンドを利用することにより、指定したアプリケーションを一時的に普段とは異なるユーザー権限で実行することができる。たとえばアプリケーションを管理者権限で起動して本来はアクセスできないリソースへアクセスできるようにしたり、逆に権限を制限して不用意な操作を行わないようにしたい場合に役立つ。
これをGUIで手軽に利用できるようにしたのが「RunAsTool」だ。
利用するにはまず、管理者アカウントを選択してパスワードを入力する。通常は普段利用しているアカウントでログインすればよい。管理者ユーザーの登録が完了すると、「RunAsTool」が編集モードで起動する。
次に、メイン画面左側へアプリケーションをドラッグ&ドロップし、アプリケーションを「RunAsTool」へ登録する。続いて、メイン画面右側の編集エリアで、登録したアプリケーションのタイトルとユーザー権限を指定しよう。好みに応じて追加で起動オプションや作業フォルダー、アイコン、起動後のウィンドウの状態(最大化・最小化)などもカスタマイズできる。[実行前に、ファイルサイズをチェック]オプションを有効にしておけば、他のユーザーによってアプリケーションが差し替えられていないかを簡易的にチェックし、セキュリティを高めることが可能だ。
アプリケーションの登録が完了したら、[ファイル]-[制限モードを起動]メニューを選択する。すると、編集エリアが省かれた状態の「RunAsTool」が起動し、アプリケーションランチャーとして利用できるようになる。編集モードでもアプリケーションの起動は可能だが、意図しない誤編集を避けるためにも、制限モードで利用することを心がけるべきだろう。
そのほかにも、わざわざ「RunAsTool」を起動せずともアプリケーションを利用できるように、デスクトップなどへショートカットを作成する機能などを搭載。登録したアプリケーションの設定はインポート・エクスポートすることもできる。本体はインストール不要で利用できるポータブルアプリになっているので、USBメモリなどに入れて持ち運ぶことも可能だ。
ソフトウェア情報
- 「RunAsTool」
- 【著作権者】
- Sordum.org
- 【対応OS】
- Windows XP/Vista/7/8/8.1/10
- 【ソフト種別】
- フリーソフト(寄付歓迎)
- 【バージョン】
- 1.0(15/10/12)