レビュー

シンプルなドライバーとWindows サービスの管理ツール「ServiWin」

起動・再起動・停止も簡単。Google検索機能やレジストリ項目へ直接アクセスする機能も

「ServiWin」v1.66

 「ServiWin」は、シンプルなドライバーおよびWindows サービスの管理ツール。64bit版を含むWindows NT/2000/XP/Server 2003/Vista/Server 2008/7/8/10に対応する寄付歓迎のフリーソフトで、作者のWebサイトからダウンロードできる。

 本ソフトを利用すると、システムにインストールされているドライバーまたはWindows サービスの情報を取得し、一覧表示することが可能。ドライバーの一覧とサービスの一覧は、ツールバー左端のボタンで簡単に切り替えられる。

 本ソフトが取得できるのは、名前・表示名・状態(実行・停止)・スタートアップの種類(自動・手動・無効など)・バージョン・開発会社・製品名・概要・最終書き込み日時といった情報で、依存関係(当該プログラムの実行に必要な他のプログラム)をチェックすることも可能。文字が青色になっている列は実行中、赤色の列は無効化、紫はOSの起動時に実行されたが現在は停止状態であることを示している。

 さらにリストビューのヘッダーをクリックすれば、これらの情報をキーにして並び替えを行うことが可能。列をダブルクリックすれば、プロパティ画面で当該プログラムの情報をまとめてチェックすることができる。そのほかにも、選択した列の情報をクリップボードへコピーしたり、HTML形式のレポートファイルとして出力することが可能。OS標準のツールよりもシンプルで一覧性に富み、扱いやすいのが本ソフトのメリットと言えるだろう。

 また、ツールバーのボタンから簡単に起動・再起動・停止できるのも便利。[Actions]メニューを利用すればより柔軟なコントロールも可能で、スタートアップの種類を変更することもできる。ただし、これらの操作はOSを不安定にすることもあるので、十分注意して取り扱ってほしい。

ドライバーやサービスの起動・再起動・停止も簡単。スタートアップの種類も変更できる
プロパティ画面で当該プログラムの情報をまとめてチェック

 そのほかにも、本ソフトは右クリックメニューから選択したプログラムの名前を“Google”検索で調べたり、プログラムの起動設定が記述されたレジストリのエントリを「レジストリ エディター」で開いたりする機能(要管理者権限)などを搭載。不審なプログラムが登録されていないか調査したり、知識があればレジストリを修正して問題を解決するのに役立てることもできる。実行ファイル単体で動作するポータブルアプリも用意されているので、USBメモリなどに入れておけば役に立つこともあるだろう。

ソフトウェア情報

「ServiWin」
【著作権者】
Nir Sofer 氏
【対応OS】
64bit版を含むWindows NT/2000/XP/Server 2003/Vista/Server 2008/7/8/10
【ソフト種別】
フリーソフト(寄付歓迎)
【バージョン】
1.66

(樽井 秀人)