【第38回】
着実に進化を続ける定番オンラインメモアプリ「Evernote」v2シリーズ
キャッシュ機能の追加や検索機能の強化に加えてUIも変更されてより使いやすく
(11/02/16)
『杜のAndroid研究室』では、スマートフォン向けOS“Android(アンドロイド)”をテーマに、窓の杜スタッフが厳選したアプリなどを紹介していく。今回は、着実に進化を続けている定番オンラインメモアプリ「Evernote」のv2シリーズに焦点を当て、その使い方と機能を紹介しよう。
テキストや写真、音声、PDFファイルなどをメモとして保存し、オンラインで同期
“Evernote”は、テキストや画像などを“ノート”として保存してオンラインで同期できるオンラインメモサービス。1カ月60MBまで無料でノートをアップロードでき、月5米ドルまたは年45米ドルの有料会員に登録することで、1カ月1GBまでアップロード可能になる。さらに、有料会員ではアップロードできるファイルの種類に制限がなくなるほか、アップロードできる1つのファイルの容量が25MBから50MBに増量される。
「Evernote」は、“Evernote”のAndroid用公式クライアントアプリ。テキストや写真、音声、PDFファイルなどをメモとして保存し、オンラインで同期することが可能で、2010年11月にv2へバージョンアップして大きな進化を遂げた。今回は以前に紹介したv1からの強化点を中心に紹介する。
キャッシュ機能などでオフラインでも利用可能になったほか、検索機能も強化
「Evernote」のv1シリーズではローカルにノートを保存できなかったが、v2シリーズからは有料会員になることでノートをローカルに保存できるようになった。また、無料会員でもキャッシュを利用することで、一時的にオフラインになってもノートを閲覧できるようになっている。
また、検索機能が強化されており、端末の位置情報機能を利用して現在位置付近のジオタグが含まれるノートを検索できるようになった。これにより、たとえば職場で作成したノートだけを検索することが可能。さらに、検索条件を履歴として保存しておき、過去に使った検索条件をすばやく再利用できる。
ユーザーインターフェイスもより使いやすく
ユーザーインターフェイスも大幅に変更され、より使いやすくなった。起動時に表示されるホーム画面では、これまでほとんどのスペースを占めていた新規ノート作成関連のボタンが[新規ノート][スナップショット]ボタンの2つになり、新たに既存のノートを表示する[すべてのノート][タグ][ノートブック][検索]ボタンが追加された。
これにより、音声やPDFファイル、既存の画像をノートにする場合は、[新規ノート]ボタンから新規ノート画面を開き、ノートに音声やファイルを添付する形で作成する仕組みになった。これに伴い、テキストや音声、画像などを1つのノートに含めることが可能になっている。
またノートの詳細画面では、画面に触れた際に下部へ表れる[さらにノートを読み込む]タブをタップすると、ほかのノートのサムネイル画像が展開するようになった。サムネイル画像はフリックするとスクロール、タップするとそのノートを表示でき、リスト画面に戻らなくても表示するノートを切り替えることが可能。
動作速度もv1シリーズに比べて大幅に高速化
そのほか、既存のノートを編集する際の操作も簡略化され、メニューボタンから[編集]項目を選択するだけで、編集モードへ移行できるようになった。また、編集モードでは既存の書式情報をできるだけ保持するようになっており、たとえば太字のテキストを差し替えた場合には太字のままテキストの内容が差し変わり、箇条書きのテキストの末尾へ改行を入れた場合には、箇条書きの項目が追加される。
さらに、複数の文書をまとめた“ノートブック”をグループ化した“スタック”にも対応したほか、ノートの同期や検索といった動作速度もv1シリーズに比べて大幅に高速化されている。
- 【著作権者】
- Evernote Corp.
- 【ソフト種別】
- フリーソフト
- 【バージョン】
- 2.6.1