『杜のAndroid研究室』では、スマートフォン向けOS“Android（アンドロイド）”をテーマに、窓の杜スタッフが厳選したアプリなどを紹介していく。今回は、節電に役立つアプリ「節電貯金」「電力の使用状況ウィジェット」「電気予報」「節電アクション」に焦点を当て、その使い方と機能を紹介しよう。

節電をしたことで節約できた金額を表示する「節電貯金」

　「節電貯金」は、節電をしたことで節約できた金額を表示できるアプリ。エアコンの設定温度を28度に変更したり、温水洗浄便座のプラグを抜くといった節電を行うことで、節約できた金額と“削減率”を表示できる。また、“洗濯物はまとめて洗いましょう”といった節電のアドバイスを表示することも可能。

　使い方は簡単で、まず起動時に表示されるトップ画面にある［節電貯金する］ボタンを押し、記録画面を表示する。次に、記録画面で“エアコン”“冷蔵庫”“照明”といったジャンルごとに節約術の書かれた電球型アイコンをタップし、ついている明かりを消していけば節電した項目に応じて節約できた金額と“削減率”が画面上部に表示される。節約できた金額は1日ごとに起動画面上の“合計節電金額”欄へ累積される仕組み。

　さらに、記録画面下部の［今日の節電をつぶやく］ボタンからは、今日の“削減率”と節約できた金額をTwitterでツイートできる。また、記録画面上部の［今月の節電］ボタンからは節電を実行した日をハナマルで示した月間カレンダーを表示可能。

各地の電力会社の電力使用率をホーム画面に表示「電力の使用状況ウィジェット」

　「電力の使用状況ウィジェット」は、電力会社の電力使用率を表したアナログメーターをホーム画面に表示するウィジェット。東京電力のほか、東北電力や中部電力、関西電力、九州電力の電力使用率を表示するウィジェットが用意されているのがうれしい。

　ウィジェットをタップすると、1日分の電力使用量の推移を1時間ごとの棒グラフで表した画面を表示できる。棒グラフには電力会社の最大供給量が紫のライン、今日の消費量の最大値が赤いライン、最低値が青いラインで示されているほか、青い折れ線グラフで先週の電力使用量が表示される。

　また、グラフ画面上部には天気や気温などが表示されるほか、画面下部では節電に関するTipsなどがティッカー表示される。さらに、グラフを左右にフリックすることで、過去のグラフを閲覧することも可能なほか、Androidの共有機能を使ってグラフの画像と現在の電力使用量などをメールで送信したり、Twitterへ投稿することが可能。

　そのほか、メニューから表示できる設定画面ではウィジェットをカスタマイズできる。たとえば、ウィジェットを半透明で表示したり、電力会社名の表示・非表示を切り替えるといった見た目のほか、ウィジェットの更新間隔を指定するといった変更が可能。

今後の電気使用率予想をグラフ表示「電気予報」

　「電気予報」は、“Yahoo! JAPAN”が公開している“電気予報”の情報を棒グラフで表示できるアプリ。“電気予報”は、東京電力発表の電力使用量の実績値と日本気象協会発表のデータをもとに、Yahoo! JAPANが算出・公開してる電力使用率の予測値で、これからの電力需要をあらかじめ知っておくことで節電の目安にすることができる。

　本アプリでは、予想される電力使用率を1時間ごとの横棒グラフを使って24時間先まで表示可能。棒グラフの色は電力使用率によって緑から赤に変化する仕組み。また、今日の電力消費がピークを迎えると予想される時刻も表示できる。そのほか、画面の最下部にある［便利なYahoo! JAPANのサービスをチェック］ボタンからは、“Yahoo! JAPAN”内の震災や節電に関係するサービスをWebブラウザーで表示できるリンク集も表示可能。

東京電力の電力使用率が逼迫した際にアラーム通知「節電アクション」

　「節電アクション」は、経済産業省の資源エネルギー庁が節電のために公開しているアプリ。東京電力の電力使用率が逼迫した際にプッシュ方式でアラーム通知を行うことができる。アラーム通知は2段階用意されており、92％～96％の間で指定した使用率を超えた際と97％を超えた際に通知される仕組み。

　また、通知が行われた際に節電のために行う行動を登録しておくことが可能。さらに、ホーム画面では現在の電力使用率や電力使用量、電力の供給能力、気温などを表示できる。このほか、通知領域のアイコンから今日の電力使用率の予測グラフを表示する機能も備えている。