『杜のAndroid研究室』では、スマートフォン向けOS“Android（アンドロイド）”をテーマに、窓の杜スタッフが厳選したアプリなどを紹介していく。今回は、6日に公開された弊社“Impress Watch”の公式アプリ「Impress Watch」に焦点を当て、その使い方と機能を紹介しよう。

「Impress Watchニュース」と比べて動作速度と安定性が大幅に向上

　「Impress Watch」は、ニュースサイト“Impress Watch”に掲載されている記事をすばやく読めるアプリ。2010年7月に公開された「Impress Watchニュース」の後継アプリとなっているが、別アプリ扱いのため“Android マーケット”のバージョンアップ機能では更新されない。改めて“Android マーケット”から「Impress Watch」アプリをインストールしてほしい。

　「Impress Watchニュース」と比較すると、今回公開された「Impress Watch」は動作速度が大幅に向上した上、安定性も向上している。なお、「Impress Watchニュース」は、2012年1月末をもって記事の更新が終了される予定だ。

“Impress Watch”全体の記事や、各媒体ごとの記事リストを表示

　起動すると、スプラッシュ画面として現在の日時が表示されたあと、記事の読み込みが始まる。記事の読み込み時間は端末の性能や回線速度などにもよるが、3～4秒ほどで完了する。読み込まれた記事は、本文や画像も含めてローカルにキャッシュされ、電波が届かない場所でも閲覧することが可能。

　読み込みが完了すると“Impress Watch”全体の最新記事が新着順にリスト表示される。記事リストの最上部が表示された状態でリストを下へ引っ張ると、記事リストを更新可能。また、画面下部のツールバーにある［カテゴリ］ボタンからは、“ケータイ Watch”や“窓の杜”といった個別媒体の記事のみを表示可能。

　さらに、ツールバー上の“？”が表示された［blank］ボタンには個別媒体ごとの表示に切り替えるボタンなどを登録でき、よく見る媒体を登録してすばやく閲覧可能。媒体を［blank］ボタンへ登録するには、［blank］ボタンを押すか端末のメニューボタンから［クイックアクセス登録］項目を選択すると表示される画面で、各媒体のアイコンをツールバーにドラッグ＆ドロップすればよい。

Webブラウザーで記事に関するTwitterのツイートを表示することも可能

　記事リストで記事のタイトルをタップすると記事の全文を表示する画面に切り替え可能。記事画面では記事のタイトル・サブタイトル・本文や画像、リンクが表示される。ただし、画像は最大1枚のみ表示される仕様になっているほか、記事中の表は表示されない。

　また、画面上部でその記事に関するTwitterのツイート数やFacebookの“いいね！”の数を確認できる。なお、Googleの“+1”を表示するエリアも用意されているが、現在は動作しておらず、今後対応予定だ。また、記事上を左右にフリックすると次や前の記事へ画面を切り替え可能。

　記事画面のメニューからは、［シェア］項目で記事のタイトルとURLをほかのアプリへ送ったり、［お気に入り］項目で“お気に入り”へ登録できる。さらに、［ブラウザで開く］項目からはWebブラウザーでその記事を開け、すべての画像や表を含んだ記事を閲覧可能。また、［つぶやきを見る］項目からはWebブラウザーを開いて、その記事に関するTwitterのツイートを表示できる。

　“お気に入り”に登録した記事は、ツールバーの［カテゴリ］ボタンや［blank］ボタンに登録した［お気に入り］ボタンからまとめて閲覧できる。また、“お気に入り”に登録されるとその記事のキャッシュが保護され、記事リストの更新時などに削除されなくなる。何度も参照したい記事を登録しておくとよいだろう。なお、“お気に入り”は20件まで登録可能だ。

SNSとの連携で話題の記事をすばやく探せる

　記事リストは、初期状態では新着順になっているが、端末のメニューボタンから［ソート］項目を選ぶと表示されるポップアップリストから、アクセス数順やTwitterのツイート数順、Facebookの“いいね！”数順で並べ替えることが可能。なお、Googleの“+1”数順で並べ替える項目も用意されているが、現在は動作せず今後対応予定だ。

　また、記事リストで記事タイトルを左右にフリックすると、タイトルがスライドして記事を“お気に入り”に登録したり、記事のタイトルとURLをほかのアプリへ送るボタンが表示される。また、タイトルがスライドした状態ではその記事についたツイート数や“いいね！”数も確認可能。並べ替えと併せて使えば、今話題になっている記事をすばやく探せて便利。

表示や動作を細かく設定可能

　設定画面では、記事本文の文字サイズや記事リストに記事のサブタイトルを表示するかどうか、起動時の自動更新のON/OFFなどを設定可能。また、画像の読み込みを無効にしたり、一度に読み込む記事の数をカスタマイズすることが可能で、低速の回線を使っている場合に記事の読み込み時間を短縮できるだろう。

　さらに、標準では画面の向きによって縦画面と横画面が切り替わる仕組みになっているが、縦画面に固定することもでき、寝ながら記事を読みたい場合などに便利。そのほか、キャッシュの保存先を本体メモリとSDカードから選べる。