杜のAndroid研究室

スマートフォンを守るセキュリティ対策アプリ8本を徹底比較

ウイルス対策から盗難対策まで、各アプリの機能を詳しく紹介

(11/11/30)

 『杜のAndroid研究室』では、スマートフォン向けOS“Android(アンドロイド)”をテーマに、窓の杜スタッフが厳選したアプリなどを紹介していく。今回は、セキュリティ対策アプリ8本をまとめて取り上げ、アプリごとの機能の違いなどを詳しく紹介していく。

スマートフォンもセキュリティ対策が欠かせない時代に

 スマートフォンはアプリを自由にインストールして機能を追加できるのが魅力だが、これはウイルスなどのマルウェアのインストールが可能であることにも繋がる。とくにAndroidはマーケットでのアプリ配布に審査が必要なく誰でも簡単にアプリを公開でき、設定を変更すればマーケット外からのアプリインストールも可能になるなど、ほかのスマートフォンプラットフォームよりもマルウェアの配布が容易で、ターゲットになりやすい傾向にある。

 また、スマートフォンには連絡先データや各種オンラインサービスのパスワードなど、さまざまな個人情報が保存されているため、紛失や盗難にあった場合のダメージは個人利用においても馬鹿にならないものがある。

 近年のスマートフォンの急速な普及に伴って、こうしたセキュリティリスクへの懸念が高まりつつあり、Android用のセキュリティ対策アプリも次々と登場している。選択肢が増えるのはユーザーにとってうれしいことではあるが、反面選択肢が多すぎてどのアプリを導入すればよいのか悩んでいる人も多いのではないだろうか?

 また、携帯電話会社ごとに専用のセキュリティ対策サービスの準備が進んでおり、以下のように各セキュリティベンダーと連携したサービスが用意されているが、より自分に適したサービスやアプリを選びたいと考えている人もいることだろう。

 そこで今回は、数あるセキュリティアプリのなかから機能的に充実している8本をまとめて取り上げ、各アプリのもつ機能を横並びで徹底的に比較していこう。

セキュリティ対策アプリの主要機能を把握する

 メーカー名ウイルス対策盗難対策迷惑電話・SMS対策対応OS販売・配布形態Androidマーケットでの配布価格体験版
「ALYac Android」ESTsoft Corp.○-○2.1以降ダウンロード○無料-
「KINGSOFT Mobile Security」キングソフト(株)○-○2.1/2.2/2.3/3.0パッケージ・ダウンロード○1,980円(税込み)あり
「ViRobot Mobile」Hauri, Inc.○○○1.6以降ダウンロード○無料-
「ウイルスバスター モバイル for Android」トレンドマイクロ(株)○○○2.2/2.3/3.0/3.1/3.2パッケージ・ダウンロード-2,980円(税込み、1年)あり
「カスペルスキー モバイル セキュリティ 9」(株)カスペルスキー○○○1.6~2.3パッケージ・ダウンロード○2,625円(税込み、1年)あり
「スマートフォンセキュリティ」ソースネクスト(株)○○-2.2~3.2パッケージ・ダウンロード○1980円(税込み、1年)なし
「セキュリティプロ AVG」AVG Mobilation○○-1.5以降ダウンロード○382円あり
「ノートン モバイル セキュリティ」(株)シマンテック○○○2.0~2.3/3.0~3.2パッケージ・ダウンロード-2,980円(税込み、1年)なし

 今回取り上げるのは上記の表に掲載した計8本のアプリたちだ。なお、有料アプリに関しては、ウイルス対策機能は当然として、盗難対策機能や、音声通話とSMSの着信拒否機能なども備えた多機能アプリのみをピックアップしている。なお、すべて11月末時点の最新版で評価した。

 ウイルス対策に関してはすべてのアプリが対応しているが、盗難対策に関しては「KINGSOFT Mobile Security」と無料の「ALYac Android」が、着信拒否に関しては「スマートフォンセキュリティ」と「セキュリティプロ AVG」が未対応という結果となった。

 また、「ウイルスバスター モバイル for Android」と「ノートン モバイル セキュリティ」は、アプリ配布が各社の独自サーバーからのダウンロードのみとなっており、Androidマーケット外での配布となっている点に注意したい。

 これらのアプリをインストールするには、Android端末の設定画面の[アプリケーション]→[提供元不明のアプリ]にチェックを入れて、OSのもつセキュリティ対策機能をいったん無効にする必要がある。インストールが終わったら忘れずにこのチェックを外しておこう。

 この2本を除くアプリに関しては販売形態がパッケージタイプでも、独自サイト以外にAndroidマーケットからもダウンロードできるようになっているのは、セキュリティリスクの軽減という面で評価できるポイントと言えるだろう。

左から「ALYac Android」「KINGSOFT Mobile Security」「ViRobot Mobile」「ウイルスバスター モバイル for Android」のメイン画面左から「ALYac Android」「KINGSOFT Mobile Security」「ViRobot Mobile」「ウイルスバスター モバイル for Android」のメイン画面

左から「カスペルスキー モバイル セキュリティ 9」「スマートフォンセキュリティ」「セキュリティプロ AVG」「ノートン モバイル セキュリティ」のメイン画面左から「カスペルスキー モバイル セキュリティ 9」「スマートフォンセキュリティ」「セキュリティプロ AVG」「ノートン モバイル セキュリティ」のメイン画面

ウイルス対策機能を比較する

 ウイルススキャン指定ファイルのスキャン定期スキャンアプリインストール時のスキャン不審なSMSのスキャン自動アップデート自動アップデートの制限
「ALYac Android」○-○○(標準では危険アプリ検知時のみ通知)-○接続回線指定
「KINGSOFT Mobile Security」○-----(クラウドスキャン時に最新定義ファイルでの検索が可能)-
「ViRobot Mobile」○-○○(通知には設定変更が必要)-○頻度設定・接続回線指定
「ウイルスバスター モバイル for Android」○--○-○頻度設定
「カスペルスキー モバイル セキュリティ 9」○○(フォルダ指定)○○-○頻度設定
「スマートフォンセキュリティ」○--○-○-
「セキュリティプロ AVG」○○(ファイル指定)○○○○頻度設定
「ノートン モバイル セキュリティ」○-○○-○頻度設定・ローミング中無効設定

 ここからは、ウイルス対策、盗難対策、着信拒否の各機能についてより詳しくみていこう。

 ウイルス対策機能に関してはセキュリティ対策の要と言えるだけに、多くのアプリが充実した内容となっている。

 パソコンにおけるウイルス対策はリアルタイム検索が基本だが、Androidの場合マルウェアの進入は基本的にアプリインストール時に発生するため、多くのアプリでアプリインストール時の検索に力を入れており、「KINGSOFT Mobile Security」を除くすべてのアプリで、導入したアプリの検索結果を通知してくれる仕組みが用意されている。ただし、「ViRobot Mobile」の検索結果の表示には設定の変更が必要となるほか、「ALYac Android」の標準設定では危険なアプリの検知時のみ通知する仕組み。

 また、多くのアプリが定期スキャンに対応しており、「KINGSOFT Mobile Security」と「ウイルスバスター モバイル for Android」、「スマートフォンセキュリティ」以外のアプリでは、検索頻度やスケジュールを調整することで、スマートフォンの処理能力やバッテリー駆動時間への負担を軽減できる。

 特徴的な機能としては「カスペルスキー モバイル セキュリティ 9」が任意のフォルダを、「セキュリティプロ AVG」が任意のファイルを個別に指定して検索を行うことが可能となっている。

 なお、「KINGSOFT Mobile Security」を除き、すべてのアプリが定義ファイルの自動アップデートに対応しており、その多くで更新頻度の指定が行えるほか、「ALYac Android」と「ViRobot Mobile」では、接続回線を指定してWi-Fiでのみ更新を行うといった設定も可能となっている。

「カスペルスキー モバイル セキュリティ 9」ではフォルダ指定による個別チェックが可能「カスペルスキー モバイル セキュリティ 9」ではフォルダ指定による個別チェックが可能

「セキュリティプロ AVG」ではファイル指定による個別チェックが可能「セキュリティプロ AVG」ではファイル指定による個別チェックが可能

盗難対策機能を比較する

 操作タイプリモートロックリモートワイプ位置検索リモートでのアラーム再生リモートスキャンリモート撮影ロック画面へのメッセージ表示特定条件で自動ワイプアンインストールの禁止
「ALYac Android」----------
「KINGSOFT Mobile Security」----------
「ViRobot Mobile」SMS○連絡先・SMS・ブラウザデータ・通話履歴・SDフォーマット○(ただしテストで正常動作せず)------
「ウイルスバスター モバイル for Android」Web○端末およびSDのフォーマット○○--○-○
「カスペルスキー モバイル セキュリティ 9」SMS(ホーム画面アプリとして設定する必要あり)○連絡先・通話履歴・カレンダー・SD上の指定フォルダ削除○---○--
「スマートフォンセキュリティ」Web-連絡先・SMS・SDフォーマット○------
「セキュリティプロ AVG」Web・SMS○連絡先・SMS・通話履歴・ブラウザのブックマークと履歴・SDフォーマット○○○-○--
「ノートン モバイル セキュリティ」Web・SMS○SMS操作限定・SMS・連絡先・通話履歴・ブラウザのブックマークと履歴・SDフォーマット○○-○○(Web操作限定)○(ロック画面でパスワード入力10回失敗時)-

 機能的にほぼ横並びだったウイルス対策と異なり、盗難対策に関してはアプリごとに大きな違いが存在する。

 盗難対策機能とは基本的に、遠隔操作で端末にパスワードロックをかける機能、遠隔操作で端末上のデータを削除する機能(リモートワイプ)、位置情報を利用して端末の現在位置を特定する機能の3つが中心となる。

 しかし、これらの機能を実現する方法は大きく2グループに分けられる。1つ目は、専用のWebサイトを通じてオンライン地図による現在位置確認や、各種遠隔操作を行えるタイプ。2つ目は、紛失した端末宛にSMSで特定のコマンドを送信して遠隔操作を行ったり、端末からのSMSによる返信を利用して現在位置の特定(北緯・東経、またはオンライン地図へのリンク)を行うタイプだ。

 前者はWebブラウザーと各社の専用アカウント、パスワードさえあれば簡単に利用できるのに対し、後者は操作が直感的でないほか、紛失した端末とは『別に』SMSを送信できる端末が必要となるため、携帯電話の2台持ちをしていない人にとってはハードルの高い方法と言える。

 「ノートン モバイル セキュリティ」に関しては、Web経由とSMS操作の双方に対応しているが、リモートワイプに関してはSMS操作のみ、ロック画面へのメッセージ表示はWeb操作のみの対応となっている。

 また、先に挙げた3つの機能のうち、リモートワイプの動作もアプリごとに大きな違いがある。「ウイルスバスター モバイル for Android」が、端末を遠隔操作でフルリセットして工場出荷状態へ戻せるのに対して、ほかのアプリは連絡先やSMS、着信履歴といった一部のデータの削除にとどまっている。このため、自分で導入したアプリに保存された情報など、対応外の情報は丸々残ってしまう点には注意したい。

 また、SDカード上の情報に関しては、SDカードをフォーマットするタイプと、SDカード上の指定フォルダを削除するタイプが存在している。

 さらにアプリによっては遠隔操作で利用できる機能として、端末上でブザー音を鳴らして端末の現在位置を知らせたり盗難者を威嚇する機能や、カメラ撮影を行い周囲の状況を知らせる機能なども用意されている。

専用サイトを利用しての遠隔操作はわかりやすく使いやすいのが魅力。画面は「ウイルスバスター モバイル for Android」のもの専用サイトを利用しての遠隔操作はわかりやすく使いやすいのが魅力。画面は「ウイルスバスター モバイル for Android」のもの

SMSでの操作を行う場合、このようなコマンドとパスワード(abcd1234はパスワード例)などを別の端末から送信する必要があるSMSでの操作を行う場合、このようなコマンドとパスワード(abcd1234はパスワード例)などを別の端末から送信する必要がある

「ノートン モバイル セキュリティ」はWebとSMSに両対応するが、Web操作には無料の追加アプリ「ノートン アンチセフト」のインストールが必要「ノートン モバイル セキュリティ」はWebとSMSに両対応するが、Web操作には無料の追加アプリ「ノートン アンチセフト」のインストールが必要

「ウイルスバスター モバイル for Android」のリモートワイプを利用するにはデバイス管理機能の起動が必要。この場合アンインストールも不能になり盗難時のリスクが減少する「ウイルスバスター モバイル for Android」のリモートワイプを利用するにはデバイス管理機能の起動が必要。この場合アンインストールも不能になり盗難時のリスクが減少する

着信拒否機能を検証する

 着信拒否非通知拒否連絡先登録済み番号の除外指定番号への発信禁止SMS着信拒否SMSのキーワード指定拒否着信拒否時の通知の有無
「ALYac Android」○○○-○○○
「KINGSOFT Mobile Security」○---○-○(専用履歴表示機能あり)
「ViRobot Mobile」○○○○○○○(専用履歴表示機能あり)
「ウイルスバスター モバイル for Android」○---○○○(専用履歴表示機能あり)
「カスペルスキー モバイル セキュリティ 9」○-○-○--(OS側に着信履歴表示)
「スマートフォンセキュリティ」-------
「セキュリティプロ AVG」-------
「ノートン モバイル セキュリティ」○---○--(OS側に着信履歴表示・専用履歴表示機能あり)

 指定した電話番号からの着信拒否に関しては、音声着信拒否に対応しているアプリは併せてSMSの着信拒否にも対応している。着信を拒否した結果の表示は、ステータスバーに通知が出るものや、OS側の着信履歴として残るもの、専用の履歴画面に記録されるものなどさまざまだ。

 また、特筆すべき点として、「ALYac Android」と「ViRobot Mobile」が番号非通知の着信を拒否できるほか、「ALYac Android」と「ViRobot Mobile」、「ウイルスバスター モバイル for Android」ではNGワード指定によるSMS着信拒否の利用が可能となっている。

 また、「ViRobot Mobile」のみ指定番号への発信の禁止にも対応する。

「ウイルスバスター モバイル for Android」のNGワードによるSMS着信拒否の設定画面。同様の機能は「ALYac Android」「ViRobot Mobile」も搭載「ウイルスバスター モバイル for Android」のNGワードによるSMS着信拒否の設定画面。同様の機能は「ALYac Android」「ViRobot Mobile」も搭載

「ViRobot Mobile」は、音声の着信拒否に加え、発信制限にも対応「ViRobot Mobile」は、音声の着信拒否に加え、発信制限にも対応

各アプリの特徴的な機能をチェックする

 危険なWebサイトのブロックSIM差し替えの監視タスク管理ウィジェットプライバシー保護その他
「ALYac Android」--○--アプリの安全評価表示
「KINGSOFT Mobile Security」--○○着信とSMSをパスワードつき専用履歴に移動データ通信量の監視/電話・SMSの発信地表示/検索・アプリ管理画面
「ViRobot Mobile」-○(ロックおよび位置情報をSMSで通報)---アプリのSMS送信を監視/アプリの利用権限を格付け一覧表示/データ通信量の監視と抑止など
「ウイルスバスター モバイル for Android」○○---ペアレンタルコントロール
「カスペルスキー モバイル セキュリティ 9」-○(ロックおよび電話番号をメールとSMSで通報・ホーム画面アプリとして設定する必要あり)-○指定連絡先データ・通話履歴・SMS履歴の非表示-
「スマートフォンセキュリティ」○----特殊な権限を利用しているアプリの一覧表示
「セキュリティプロ AVG」○-○○-アプリロック・アプリバックアップ・手動データ消去・チューンナップなど
「ノートン モバイル セキュリティ」○○----

 最後に、ここまで紹介してきた機能に含まれない各種機能を確認していこう。

 複数のアプリが対応している機能としては、危険なWebサイトをブロックする機能や、SIMカードが差し替えられた際に端末をロックする機能、タスク管理機能などが挙げられるだろう。

 なかでも、「ウイルスバスター モバイル for Android」は、危険なサイトのブロックに加え、ペアレンタルコントロール機能にも対応するほか、「カスペルスキー モバイル セキュリティ 9」は、SIMが差し替えられた際に、差し替え後のSIMの電話番号をメールやSMSで通報する機能が追加されている点に注目したい。

 「KINGSOFT Mobile Security」と「カスペルスキー モバイル セキュリティ 9」が対応するプライバシー保護機能も気になる機能。これは富士通製のフィーチャーフォンなどでおなじみのプライバシーモードに似た機能で、「KINGSOFT Mobile Security」では指定番号からの通話やSMSの着信履歴をパスワードロックつきの独自管理画面(“プライベートフォルダ”)へと移動して保護することができ、「カスペルスキー モバイル セキュリティ 9」では指定した連絡先情報を電話帳や各種着信履歴から隠せるようになっている。

 このほか、インストール済みアプリに関する分析機能にも注目したい。「ALYac Android」では、アプリインストール後にアプリの“安全指数”を5段階で確認できるほか、「ViRobot Mobile」ではアプリの利用権限を格付けして一覧表示が可能だ。「スマートフォンセキュリティ」も特殊な権限を利用しているアプリを一覧表示で確認可能で、セキュリティ対策として有効に活用できるだろう。

 また、「KINGSOFT Mobile Security」や「ViRobot Mobile」に搭載されたパケット通信量の監視などの通信監視系機能や、「セキュリティプロ AVG」の指定アプリを起動不能にするロック機能(“アプリロッカー”)のような変わり種機能も用意されている。

 ただしこうしたユニークな機能のなかには、たとえば「セキュリティプロ AVG」のアプリロック機能が端末メーカー製の独自ホーム画面ではロックが働かない場合があるなど、利用する端末によってはうまく動作しない機能も散見された。お目当ての機能がきちんと利用できるかどうか、事前に試用してから導入することをお勧めしたい。

「カスペルスキー モバイル セキュリティ 9」のSIMの差し替え監視設定。新たに挿入されたSIMの番号を通報することが可能だ「カスペルスキー モバイル セキュリティ 9」のSIMの差し替え監視設定。新たに挿入されたSIMの番号を通報することが可能だ

「KINGSOFT Mobile Security」では指定した連絡先からの音声着信やSMSをパスワードつきの“プライベートフォルダ”に自動移動して保護できる「KINGSOFT Mobile Security」では指定した連絡先からの音声着信やSMSをパスワードつきの“プライベートフォルダ”に自動移動して保護できる

「ViRobot Mobile」や「スマートフォンセキュリティ」はアプリが利用するパーミッション(権限)などをわかりやすく表示してくれる「ViRobot Mobile」や「スマートフォンセキュリティ」はアプリが利用するパーミッション(権限)などをわかりやすく表示してくれる「ViRobot Mobile」や「スマートフォンセキュリティ」はアプリが利用するパーミッション(権限)などをわかりやすく表示してくれる

「ViRobot Mobile」によるデータ通信監視の設定画面。指定した通信量を超えた場合は3G通信の遮断も可能「ViRobot Mobile」によるデータ通信監視の設定画面。指定した通信量を超えた場合は3G通信の遮断も可能

「セキュリティプロ AVG」の“アプリロッカー”機能。標準のホーム画面およびランチャーからのアプリ起動を禁止できる「セキュリティプロ AVG」の“アプリロッカー”機能。標準のホーム画面およびランチャーからのアプリ起動を禁止できる

おすすめのセキュリティ対策アプリは?

 ここまで、8本のセキュリティ対策アプリの機能を一通りチェックしてきたが、「ウイルスバスター モバイル for Android」の隙のなさが印象的だ。

 Web経由でリモートワイプができない点を除けば、11月にバージョンアップされたばかりの「ノートン モバイル セキュリティ」もバランスよく機能が揃っていると言えるだろう。

 また、「セキュリティプロ AVG」、「ViRobot Mobile」は独自機能が充実しており、これは!と感じたユーザーには魅力的な選択肢と言えそうだ。

 一方、ウイルス対策が最優先というユーザーには、本連載の前回でも取り上げた「ALYac Android」をお勧めしたい。無料で利用できることに加え、アプリの安全度の指標となる“安全指数”の表示やシンプルなUIなど、初心者でもわかりやすい内容で、セキュリティ対策アプリの入門用としても魅力を感じた。

 今回の記事が、個人個人の用途や目的に合ったセキュリティアプリを見つける一助となれば幸いだ。

お詫びと訂正:記事初出時、盗難対策機能に関して「ノートン モバイル セキュリティ」はロック画面へのメッセージ表示に対応していないと記載しておりましたが、実際には対応しております。お詫びして訂正いたします。

(霧島 煌一)