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Mozilla、「Firefox Enterprise」を発表 ~組織の管理コンソールでも“デジタル主権”を
まずは欧州で展開。「Thunderbird Enterprise」も開発中
2026年10月14日 16:28
Mozillaは10月12日(現地時間)、「Firefox Enterprise」を発表した。厳格なセキュリティ、ガバナンス、コンプライアンス要件をもつ組織向けのソリューションで、まずは欧州で展開されるという。フランス、ドイツ、オーストリア、スイスでの販売を皮切りに、他の市場へも順次拡大したい考えだ。
「Firefox Enterprise」は、「Gecko」エンジンで動作する「Firefox」と、組織が自社のインフラで運用できる管理コンソールを組み合わせたもの。IT部門はこのコンソールから、Webブラウザーのポリシーやアクセスを一元管理したり、データの流れを統制したり、AIの利用に関する制御を設定したりできる。
背景にあるのは、欧州を中心に高まる「デジタル主権」(digital sovereignty)への関心だ。多くの組織がITを少数の事業者に集約してきた結果、特定ベンダーへの依存も集中し、それがリスクになっている。Webブラウザーはアプリケーションが動作し、従業員が認証を行い、機密データがやり取りされ、生成AIツールも利用される場所でありながら、この議論から抜け落ちてきたと同社は指摘する。
「Gecko」はGoogleとApple以外で開発されている唯一の主要なWebブラウザーエンジンであり、単一のアーキテクチャーへの依存を減らす選択肢になると訴求している。
製品ページによると、「Firefox Enterprise」のおもな特徴は以下の通り。
- オンプレミスでの展開:自社のインフラ内に展開でき、ポリシーや管理機能、データ、キー、テレメトリーを自社の管理下に置ける
- SIEMとの連携:Webブラウザーのイベントや管理者の操作をSIEMへエクスポートし、ブラウザー層を可視化できる
- ユーザーとデバイスに基づくアクセス制御:デバイスの状態に応じてアクセスを制御し、企業のシングルサインオン(SSO)と統合できる
- ブラウザー内のDLP:ドメインやユーザーの操作ごとに、きめ細かなデータ損失防止(DLP)ルールを設定できる。「Trellix」や「Broadcom」などのソリューションと連携し、そのコンテンツ分析をWebブラウザー内に拡張することも可能
- 管理外のデバイスからの安全なアクセス:従業員や委託先、パートナーに、MDM、VPN、EDRなしで、管理対象・管理対象外のデバイスから、権限レベルに応じたアクセスを提供できる
既存のIDプロバイダーやSIEM、MDMはそのまま利用でき、既存のセキュリティ基盤を作り直す必要はない。データの収益化に依存しないサブスクリプションモデルで提供される。同様のアプローチをメールやコミュニケーションに広げる「Thunderbird Enterprise」も開発中だという。

















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