杜のAndroid研究室

オンラインストレージ“SkyDrive”の公式クライアント「SkyDrive」

無料で7GBを利用できる“SkyDrive”にアクセス。写真や動画のアップロードも可能

(12/09/05)

 『杜のAndroid研究室』では、スマートフォン向けOS“Android(アンドロイド)”をテーマに、窓の杜スタッフが厳選したアプリなどを紹介していく。今回は、Microsoftが提供するオンラインストレージサービス“SkyDrive”の公式クライアントアプリ「SkyDrive」に焦点を当て、その使い方と機能を紹介しよう。

オンラインストレージ“SkyDrive”の公式クライアント

「SkyDrive」「SkyDrive」

 “SkyDrive”は、無料で7GBの容量が使えるオンラインストレージサービス。利用には“Microsoft アカウント”(Windows Live ID)が必要となり、Webブラウザからアクセスできるほか、PC用クライアントソフトを使えばハードディスクに同期用フォルダを作成し、通常のフォルダと同様の操作で“SkyDrive”内のファイルを操作できる。また、有償プランも用意されており、最大100GBのストレージを追加可能。

 “SkyDrive”のAndroid用公式クライアントアプリ「SkyDrive」では、“SkyDrive”に保存している写真や動画、文書ファイルなどにAndroid端末からアクセスし、各種ビューワーで閲覧したり、ダウンロードすることが可能。また、Android端末から写真や動画などをアップロードすることもできる。加えて、ファイルやフォルダの共有用URLを発行し、ほかのユーザーと共有することが可能。

“SkyDrive”にアクセスし、ファイルを閲覧できる

 アプリを起動してログインを行うと、“SkyDrive”の自分用フォルダが表示され、さらにフォルダ内にある“Documents”などの各フォルダへアクセスできる。フォルダ画面のインターフェイスは、“Windows Phone”や“Windows 8”のスタート画面のようなタイル状のデザインのほか、リスト状のデザインが用意されていて、画面左下のボタンをタップして切り替え可能。写真や動画はサムネイルが表示され、そのほかの文書ファイルなどはアイコンが表示される。

フォルダを選択すると、フォルダ内のファイルがタイル状に並んで表示されるフォルダを選択すると、フォルダ内のファイルがタイル状に並んで表示される

リスト状にファイルを一覧表示することもでき、画面左下のボタンで表示の切り替えが可能リスト状にファイルを一覧表示することもでき、画面左下のボタンで表示の切り替えが可能

“SkyDrive”内の写真はアプリ内蔵のビューワーで閲覧可能。そのほかのファイルは端末にインストールしているビューワーなどで閲覧を行う“SkyDrive”内の写真はアプリ内蔵のビューワーで閲覧可能。そのほかのファイルは端末にインストールしているビューワーなどで閲覧を行う

 写真ファイルを選択すると、アプリ内蔵のビューワーで閲覧可能。さらに、画面を左右にスライドすることで前後の写真に切り替えることができる。動画ファイルを選択すると、端末にインストールされているメディアプレイヤーでストリーミング再生可能。また、Microsoft Officeの文書ファイルやPDFファイルなどを選択したときには、まずファイルのダウンロードが行われ、ダウンロード完了後に端末の文書ビューワーが起動してファイルを閲覧できる。

 さらに、“SkyDrive”上のファイルやフォルダの削除、新規フォルダの作成といった操作も行える。ファイルを削除する際には、まずファイルを選択する必要があり、タイル表示ではファイルを長押しすることでファイルを選択していくことが可能。リスト表示では左側のチェックボックスをオンにしてファイルを選択でき、画面左下の[ゴミ箱]ボタンをタップすることでファイルを削除できる。

 フォルダもファイルと同様に、長押しやチェックボックスでフォルダを選択し、削除を行うことが可能。ファイルやフォルダは複数選択することもできる。また、画面下部の右から2番目にある[フォルダ作成]ボタンをタップすると、現在開いているフォルダ内に新規フォルダを作成可能。

ファイルを長押しして選択し、画面左下の[ゴミ箱]ボタンをタップすると削除が可能ファイルを長押しして選択し、画面左下の[ゴミ箱]ボタンをタップすると削除が可能

画面下部の[フォルダ作成]ボタンをタップすると、現在開いているフォルダ内に新たなフォルダを作成できる画面下部の[フォルダ作成]ボタンをタップすると、現在開いているフォルダ内に新たなフォルダを作成できる

端末内の写真や動画をアップロード

 Android端末から写真や動画をアップロードする場合は、アップロード先のフォルダを開いて、画面下部の左から2番目にある[アップロード]ボタンをタップしよう。SDカード内の写真や動画を保存しているフォルダが一覧表示されるので、フォルダを開いてから複数の写真や動画を選択し、右下の[アップロード]ボタンをタップして一括アップロードが可能。

 なお、「SkyDrive」アプリ単体でアップロードできるのは、写真と動画のみとなっているが、端末にインストールしているファイルマネージャーなどの“共有”メニューからは、そのほかの文書ファイルなどを“SkyDrive”にアップロードできる。ファイルマネージャーでファイルを選んで“送信”などを選択したのち、表示される“共有”メニューから[SkyDrive]項目を選択することでファイルをアップロード可能だ。

SDカード内の写真や動画ファイルを選択し、“SkyDrive”の任意のフォルダにアップロードできるSDカード内の写真や動画ファイルを選択し、“SkyDrive”の任意のフォルダにアップロードできる

ファイルマネージャーなどの“共有”メニューで[SkyDrive]項目を選択し、写真や動画以外のファイルを“SkyDrive”にアップロードすることも可能ファイルマネージャーなどの“共有”メニューで[SkyDrive]項目を選択し、写真や動画以外のファイルを“SkyDrive”にアップロードすることも可能

共有用URLを発行して、ほかのユーザーとファイルを共有

 “SkyDrive”内のファイルやフォルダの共有用URLを発行し、ファイルやフォルダをほかのユーザーと共有することも可能。ファイルやフォルダを選択したのち、画面下部の左から2番目にある[リンク]ボタンをタップすると、共有相手の権限を選択するポップアップが表示され、“表示のみ”または“表示と編集”を選択できる。

 次に共有方法を選択するメニューが表示され、連携するアプリを起動してファイルのURLをメール送信したり、SNSに投稿することができる。写真や動画などの共有用URLにアクセスすると、“SkyDrive”のWebサイトで写真や動画を閲覧・再生可能。また、文書ファイルの共有URLでは、「Microsoft Office」のオンライン版“Office Web Apps”にアクセスし、ファイルの閲覧や編集が可能となっている。なお、文書ファイルの閲覧はログイン不要だが、編集する場合は“Microsoft アカウント”でのログインが必要。もちろん、共有されたファイルをダウンロードすることもできる。

共有用URLを発行する際には、共有する相手の権限を“表示のみ”または“表示と編集”から選択可能共有用URLを発行する際には、共有する相手の権限を“表示のみ”または“表示と編集”から選択可能

フォルダを選択して[リンク]ボタンをタップし、フォルダの共有用URLを発行することも可能フォルダを選択して[リンク]ボタンをタップし、フォルダの共有用URLを発行することも可能

ファイルのダウンロードやメール添付も可能

 “SkyDrive”内のファイルをAndroid端末にダウンロードすることもでき、フォルダ画面でファイルの選択後に画面下部の右から2番目にある[ダウンロード]ボタンをタップすればよい。ダウンロードしたファイルは、SDカードの“SkyDrive/downloads”というフォルダに保存されている。また、ファイルの選択後に画面右下の[シェア]ボタンをタップすると、連携するアプリを起動して、ファイルを添付したメールを送信したり、画像共有サイトなどにファイルをアップロードすることができる。

 そのほか、起動画面の上部をタップして表示されるメニューを選択し、最近使ったファイルを一覧したり、ほかのユーザーから共有されているファイルにアクセスすることも可能。

画面下部の右から2番目の[ダウンロード]ボタンでファイルをダウンロードできるほか、一番右の[シェア]ボタンからはファイルを添付したメール送信などが可能画面下部の右から2番目の[ダウンロード]ボタンでファイルをダウンロードできるほか、一番右の[シェア]ボタンからはファイルを添付したメール送信などが可能

最近使ったファイルを一覧表示したり、他のユーザーから共有されているファイルを閲覧できる最近使ったファイルを一覧表示したり、他のユーザーから共有されているファイルを閲覧できる

【著作権者】
Microsoft Corporation
【対応OS】
Android 2.3以降
【ソフト種別】
フリーソフト
【バージョン】
1.0(12/08/28)

(ライターズハイ:鈴木 友博)