杜のAndroid研究室

第261回

端末全体の音質をコントロールしたり音量をすばやくコントロールするには

「イコライザー&ベースブースター」「Vollynx」の2本を紹介

 『杜のAndroid研究室』では、スマートフォン向けOS“Android”をテーマに、窓の杜スタッフが厳選したアプリなどを紹介していく。今回は、音楽再生時の音質を調整できる「イコライザー&ベースブースター」、マナーモードやヘッドホン接続時の音量を設定できる「Vollynx」の2本に焦点を当て、その使い方と機能を紹介しよう。

イコライザーがないアプリでも音質を調整できる「イコライザー&ベースブースター」

「イコライザー&ベースブースター」

 「イコライザー&ベースブースター」は、端末全体で再生される音の音質や音量を調整できるイコライザーアプリ。音楽ジャンルごとのプリセットを選択し、各ジャンルに合った音質にすばやく調整できるほか、5バンドのスライダーを上下して、細かく音質を調整することも可能。さらに、重低音を強化する“ベースブースト”機能や、音に広がりを与える“バーチャライザー”機能も利用することができる。

 アプリを起動すると、ミニウィンドウで画面が表示され、起動画面下部の[VOLUME]つまみをタッチして回すことでメディアの音量を調整することが可能。また、画面上部にある[再生]ボタンをタップすると、インストールしている音楽プレイヤーを一覧し、選択して起動することができる。なお、本アプリから起動できない音楽プレイヤーやラジオアプリでも、本アプリを使用して音量や音質を調整することが可能だ。

起動画面下部でメディアの音量を調整でき、画面上部の[再生]ボタンから音楽プレイヤーを起動することが可能
[Normal]ボタンをタップして表示される一覧から音楽ジャンルごとのプリセットを選択可能

 画面左上の[イコライザー]ボタンをタップすると、イコライザー画面に切り替え可能。画面右上のスイッチをタップしてONにすると、イコライザーを有効化して再生中の音楽の音質を調整することができる。画面上部中央にある[Normal]ボタンをタップし、表示される一覧から“Hip Hop”“Jazz”“Pop”などのプリセットを選択すれば、各ジャンルに合った音質にすばやく変更可能。また、60Hzから14kHzまでの5バンドの各スライダーを上下にドラッグして、手動で細かく音質を調整することもできる。

 さらに、画面左下の[BASS BOOST]つまみをタッチして回し、重低音を強化する“ベースブースト”効果を調整できるほか、画面右下の[VIRTUALIZER]つまみでは、ヘッドホン接続時などに音に広がりをもたせて立体的に聴こえる“バーチャライザー”効果を調整することが可能だ。

 なお、通知領域には本アプリのボタンが常駐し、通知領域でイコライザーのON/OFFをすばやく切り替えることが可能。また、ウィジェットでもイコライザーのON/OFFが可能で、タップしてイコライザー画面を直接表示できるものなど、4種類のウィジェットを選択して配置することができる。

5バンドのスライダーで音質を細かく調整できるほか、画面下部のつまみで“ベースブースト”“バーチャライザー”効果の調整も行える
通知領域に常駐するボタンでイコライザーのON/OFFを切り替えられる

 このほか、起動画面の上部では、音楽再生時に曲に合わせてグラフィックが表示される。タップすればグラフィックの種類を切り替えられ、カラフルな波紋が広がったり縮んだりするものや、スペクトラムアナライザーなどのグラフィックを表示可能。また、グラフィック右上の[全画面]ボタンをタップすれば、グラフィックを全画面表示することもできる。

4種類のウィジェットを配置でき、イコライザーのON/OFFなどをすばやく切り替え可能
音楽再生時にはグラフィックが表示され、タップして種類を切り替えられる
「イコライザー&ベースブースター」
【著作権者】
KX.AppTeam
【対応OS】
Android 2.3以降
【ソフト種別】
フリーソフト
【バージョン】
1.2.6(15/10/16)

マナーモードやヘッドホン接続時の音量を設定できる「Vollynx」

「Vollynx」

 「Vollynx」は、マナーモードやサイレントモード、通常モードを切り替えた際に、端末の音量設定を一括で変更できるアプリ。また、各モードにおけるメディアやアラームなどの各音量の初期値を設定できるほか、ヘッドホンの接続を認識して、あらかじめ設定しておいた音量に自動で変更することも可能だ。

 起動画面はタブ切り替え型となっており、画面下部の[通常モード][マナーモード][サイレントモード]タブを選択して、各モードに切り替えることができる。各モードの画面上部では、通知(着信・システム)、メディア、アラーム、通話の音量の初期値をスライダーで設定可能。これにより、モードを切り替えた際、メディアやアラームなどをあらかじめ設定しておいた音量にすばやく変更することができる。

 また、各モードの画面下部では、有線またはBluetoothで接続したヘッドホンやイヤホン、ヘッドセットのメディアと通話の音量の初期値を設定可能。各モードでヘッドホンなどを接続すると、メディアや通話の音量が自動で変更される仕組み。

 このほか、起動画面下部で[音量調整モード]タブを選択して表示される画面では、通知、メディア、アラーム、通話などの音量を自由に調整可能。各モードにおける初期値を変更することなく、各音量を調整できるのが特徴となっている。

画面下部のタブを選択して、通常・マナー・サイレントモードを切り替え可能
[音量調整モード]タブでは、各モードの初期値を変更することなく、音量を自由に調整できる

 なお、通知領域に常駐する本アプリのボタンでは、[Normal][Vibrate][Silent]をタップして、通常・マナー・サイレントモードにすばやく切り替えることが可能。また、ホーム画面に配置できるウィジェットでも各モードの切り替えを行える。

通知領域のボタンで通常・マナー・サイレントモードをすばやく切り替え可能
ホーム画面に配置できるウィジェットでもモードの切り替えを行える

 また、各モードの画面上部で通知、メディア、アラーム、通話のスライダーの右側にある錠型ボタンをタップすれば、各音量をロックすることが可能。音量のロック後、端末の[ホーム]ボタンなどを押してアプリを閉じると、端末のボリュームキーを使った音量調整が無効化されて、誤操作を防ぐことができる。さらに、画面右上の[…]ボタンを表示されるメニューで“消灯時に音量をロック”をチェックすれば、画面消灯時のボリュームキーによる音量調整を無効化することが可能だ。

スライダーの右側にある錠型ボタンをタップすると、各音量をロックできる
“消灯時に音量をロック”をチェックすると、画面消灯時の端末のボリュームキーによる音量調整を無効化できる
「Vollynx」
【著作権者】
LOADLYNX
【対応OS】
Android 2.3.3以降
【ソフト種別】
フリーソフト
【バージョン】
0.9.5(15/03/17)

(ライターズハイ:鈴木 友博)