杜のAndroid研究室
第270回
無駄な通信を抑えてバッテリーを節約できる「EcoCtl」
画面消灯時のデータ通信やアプリの自動同期を停止して、バッテリーを長持ちに
(2016/1/13 17:08)
『杜のAndroid研究室』では、スマートフォン向けOS“Android”をテーマに、窓の杜スタッフが厳選したアプリなどを紹介していく。今回は、無駄な通信を抑制してバッテリーを節約できるアプリ「EcoCtl」に焦点を当て、その使い方と機能を紹介しよう。
端末を使っていないときの無駄な通信を抑えてバッテリー節約
「EcoCtl」は、画面消灯時のデータ通信や各アプリの自動同期を抑制して、端末のバッテリーを節約できるアプリ。端末を使っていないときの無駄な通信を自動的に停止することで、バッテリー消費を抑えられるほか、LTE・3Gのデータ通信量を節約することもできる。
まず、起動画面の上部にある[常駐&サービス開始]チェックボックスをONにすると、本アプリを有効化することが可能。さらに、[電源ON時 自動起動]チェックボックスをONにすれば、端末を再起動したときに本アプリを自動で起動させて有効化できる。また、[通知領域表示]チェックボックスをONにすると、ステータスバーにアイコンが常駐し、通知領域からすばやく本アプリの画面を表示することが可能だ。
画面消灯時のデータ通信を抑制しつつ、新着メールも見逃さない
画面消灯時のデータ通信を抑制して、バッテリーを節約するには、起動画面の[通信用設定]項目で設定を行う。画面が消灯すると、Wi-FiおよびLTE・3Gのデータ通信が自動停止し、画面を点灯してロックを解除すれば、データ通信が復帰する仕組みとなっている。なお、データ通信を停止しているときでも、音声通話やSMSは受信可能。さらに、10分などの指定間隔で定期的にデータ通信が復帰するため、新着メールなどの通知に気づくこともできる。ただし、Android 5.0以降の端末では、本アプリによるデータ通信の抑制が無効となるので注意。
[通信用設定]項目の各チェックボックスでは、画面消灯時におけるデータ通信の自動停止を、Wi-FiまたはLTE・3GのそれぞれでON/OFF可能。また、[充電中は通信停止しない]チェックボックスをONにすれば、充電時は画面を消灯してもデータ通信を自動停止しないように設定することができる。
また、[通信用設定]項目の下部では、定期的にデータ通信を復帰させるタイミングのほか、復帰時の通信保持時間をスライダーで調整することが可能。さらに、データ通信の復帰時にWi-Fi接続が優先されるように、LTE・3Gの復帰を遅延させる秒数を設定することもできる。
メールやカレンダーなど各アプリの自動同期を停止し、通信量も節約可能
本アプリでは、メールやカレンダーなどの各アプリがバックグラウンドで行っている自動同期を停止し、バッテリーを節約することもできる。起動画面の右上にある[…]ボタンをタップして表示されるメニューの[同期項目設定]項目を選択すると、端末内の同期を行っているアプリを一覧可能。各アプリのチェックボックスのうち、右側のチェックボックスをONにすることで、同期を停止するアプリを選択できる。
起動画面の[同期用設定]項目では、選択したアプリで例外的に同期を行う条件を設定可能。充電時またはWi-Fi接続時のみ同期が行われるように設定することができ、バッテリー消費を抑えたいときはもちろん、LTE・3Gのデータ通信量を節約したいときにも便利。
このほか、本アプリで同期の停止を設定しているアプリを同期したいときは、起動画面の右上にある[…]ボタンのメニューから[強制同期実行]項目を選択すれば、手動で同期が可能だ。
- 【著作権者】
- sisipa 氏
- 【対応OS】
- Android 2.2以降
- 【ソフト種別】
- フリーソフト
- 【バージョン】
- 1.50(15/12/09)
- EcoCtl (通信と同期の省電力化) - Google Play の Android アプリ
- https://play.google.com/store/apps/details?id=com.jp.ssipa.ecoctl