杜のAndroid研究室

第271回

手間なく本格的な資産管理ができる家計簿アプリ「マネーフォワード」

銀行口座から共通ポイントまで管理可能。レシート読み取りで支出も簡単に記録

 『杜のAndroid研究室』では、スマートフォン向けOS“Android”をテーマに、窓の杜スタッフが厳選したアプリなどを紹介していく。今回は、本格的な資産管理を手軽に行える家計簿アプリ「マネーフォワード」に焦点を当て、その使い方と機能を紹介しよう。

銀行・クレジットカード・電子マネー・ポイント……あらゆる資産を管理できる家計簿アプリ

「マネーフォワード」

 「マネーフォワード」は、日々の収支の記録はもちろん、資産管理にも役立てられる家計簿アプリ。銀行口座やクレジットカード、電子マネー、ポイントカードなどの明細をオンラインから取得して、収支の記録や集計、資産管理が可能。また、レシートをカメラで読み取って、買い物などの支出を簡単に記録することもできる。データはクラウドに保存され、スマートフォン・タブレット向けのアプリのほか、PCのWebブラウザーからも収支の記録や閲覧が可能になっている。

 アプリの利用にはログインが必要となり、初回起動時に表示される画面から会員登録とログインが可能。初回ログイン後に表示される画面では、利用している銀行やクレジットカード、電子マネー、Webサービスなどを選択して登録を進めることができる。続いて表示される口座一覧画面から、登録した銀行やクレジットカードなどを選択し、それぞれのIDとパスワードを入力して連携を完了すれば、オンラインから利用明細や現在の残高を取得することが可能だ。

初回起動時に表示される画面からメールアドレスを使って会員登録を行える
初回ログイン後、利用している銀行やクレジットカード、電子マネー、Webサービスなどを選択して登録できる

 なお、口座一覧画面の右下にある[連携先を追加]ボタンからは、その他の金融機関や証券会社、年金、共通ポイントサービスなど、さまざまなサービスを登録可能。銀行口座の残高はもちろん、株式やFXなどの金融資産、電子マネー、ポイントなど、あらゆる資産を管理でき、利用明細を家計簿に自動で反映できるのが本アプリの特徴だ。なお、無料会員の場合、登録できるサービスは最大10件となっている。

口座一覧画面に登録した銀行やクレジットカード、電子マネーなどが一覧される
各サービスのIDとパスワードを入力して連携を完了すると、利用明細を取得できる

レシート読み取りや手入力で毎日の支出を記録可能

 画面右上に表示される3本線の[メニュー]ボタンをタップし、表示されるメインメニューの[ホーム]項目を選択すると、起動画面である[ホーム]画面を表示可能。[ホーム]画面では、現在の総資産額や今月の収入額・支出額、最近の入出金履歴などを確認できるほか、買い物などの支出を家計簿に記録することができる。

 支出の記録方法は、[ホーム]画面右下に表示される[+]ボタンからのレシート読み込みまたは手入力の2通りから選択できる。レシート読み込みの場合、端末のカメラでレシートを撮影することで、OCR機能により日付や店舗名、品目や金額を読み取ることが可能。

 撮影後の画面はタブ切り替え型となっており、[店舗]タブでは、読み取った店舗名と支出合計額を、[品目一覧]タブでは、読み取った個別の品目と支出額を確認できる。各タブ最下部の[保存]ボタンから支出を保存可能だが、[店舗]タブから保存した場合は、店舗名と支出合計額のみが記録される仕組み。なお、文字が正しく読み取れなかったときは、店舗名や品目をタップして編集することも可能だ。

端末のカメラでレシートを撮影し、OCR機能で文字情報を読み取れる
[店舗]または[品目一覧]画面で読み取り結果を確認し、支出を記録できる
手入力で支出または収入を記録することも可能

 支出を手入力で記録するときは、“食費”“日用品”“交通費”などのカテゴリーを選択した上で、カレンダーから日付を選択し、金額と内容を入力して記録を行える。なお、銀行口座を登録していない場合などは、収入を手入力で記録することも可能だ。

月間・年間で集計して家計簿を閲覧できる

 メインメニューの[家計簿]項目を選択すると、[月間家計簿]画面を表示可能。[月間家計簿]画面では、今月の収入額と支出額、その差額である収支を確認できるほか、円グラフでカテゴリー別の支出割合を表示できる。さらに、下へスクロールすると、カテゴリー別の支出額を確認することも可能。また、画面を右へフリックすれば、前月や前々月にさかのぼって家計簿を確認することができる。

 また、画面右上の[年]ボタンをタップすると、[年間家計簿]画面に切り替えて、今年の総収入額や総支出額などを確認することが可能だ。なお、[年間家計簿]画面でも、画面を右へフリックして前年の家計簿を閲覧できるが、無料会員の場合、さかのぼって閲覧できる履歴データは過去1年分までとなっている。

[月間家計簿]画面では、月間の支出額・収入額やカテゴリー別の支出額を確認できる
[年間家計簿]画面に切り替えて、年間の総支出額・総収入額を確認することも可能

 なお、銀行口座やクレジットカードなどを登録してオンラインから利用明細を取得した場合、個別の支出や収入はカテゴリーに自動で分類されて家計簿に記録される。もしも、自動分類されたカテゴリーが間違っていたり、カテゴリーが“未分類”となっている場合は、あとからカテゴリーを変更することが可能だ。

 カテゴリーの変更は、メインメニューの[入出金履歴]項目を選択して表示される入出金履歴の一覧画面から行える。一覧からカテゴリーを変更したい支出または収入を選択すると、詳細画面が表示されるので、画面左上のカテゴリーをタップして表示される一覧から正しいカテゴリーを選択し、画面最下部の[保存]ボタンをタップすればよい。

自動分類されたカテゴリーの変更は[入出金履歴]画面から行える
詳細画面左上のカテゴリーをタップして、表示される一覧から正しいカテゴリーを選択して保存可能

プレミアム会員にアップグレードすると1年以上前の履歴も閲覧可能に

 このほか、メインメニューの[予算管理]項目を選択して表示される画面からは、カテゴリー別の月間予算を設定して、各カテゴリーの残りの予算を把握したり、貯蓄額の目標を立てることなどが可能。

 また、本アプリは無料会員でも基本的な機能を利用できるが、月額500円(税込み)のプレミアム会員にアップグレードすれば、より多くの機能を利用可能だ。過去1年分だけでなくすべての履歴データの閲覧ができるほか、銀行口座やクレジットカードなどを制限なく登録でき、それらのサービスの利用明細を手動で一括更新することなどが可能になる。

「マネーフォワード」
【著作権者】
(株)マネーフォワード
【対応OS】
端末により異なる
【ソフト種別】
フリーソフト(アプリ内課金あり)
【バージョン】
端末により異なる(16/01/11)

(ライターズハイ:鈴木 友博)